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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2013年3月30日 (土)

初めての広島〜その3 学会編〜

学会初日は、昼からの開始でした。

私は、昼食を取る時間が無かったため、コンビニでおにぎりを購入して会場入りしました。
Img_1028_3この広島国際会議場は原爆ドームがある平和公園ないのあるとても立地条件のよい場所にあります。
とにかく広い。
Img_1029_2会場は、国際会議ホール地下2階のヒマワリ。
最初は、会場が分からなくて、平和公園内を右往左往してました。
今回の学会は、『治療下顎位の実践』というとても大事なテーマ。
ぶっちゃけ、一般開業歯科医はこれが治療の中心と考えても良いくらい大事なテーマ。
とても興味をそそります。
この学会の会長でもある神奈川歯科大学学長の佐藤貞雄先生の開会の挨拶から、先生の教育基調講演に移ります。題目は「ブラキシズムと生理咬合」という私が日々の診療でまじめに取り組んでいるテーマ。Img_1011
実は、私はこの学会が提唱している「シークエンシャル咬合」という咬合は全く知りません。
これから勉強していこうと思っているのです。
そのため、偏った情報や思い込みのようなものは皆無です。それが良かったのか、素直に興味深く拝聴させてもらいました。
特に初日のブラキシズムのメカニズムには驚きました。ブラキシズムは存在悪ではなかったのです。
ブラキシズムとは歯ぎしりや食いしばりのことです。歯ぎしりは口腔内には悪い影響を及ぼす事が多いのですが、体の免疫を高める効果があるようなのです。逆に考えれば歯ぎしりを無理に止めてしまうと、体の免疫状態が悪くなる可能性があるということ。そのため、私達歯科医師に求められているのは、その強力な歯ぎしりの力を、効果的に分散させる必要があるのでは・・・・・・と私は解釈しました。
学会ないで使われる用語など分からない事が多く、これから身につけていかなければならないことが多いと痛切に感じました。
学会のなかで、同じ歯科医師会に所属している佐藤和宏先生と糠沢真壱先生がポスター発表を行っていました。じっくり読ませていただきましたが、とても素晴らしい内容でした。近くで開業されている先生がこのように素晴らしい研究または治療をしているのをみると、とても刺激になり、嬉しくなりました。
学会二日目も、佐藤貞雄先生の教育基調講演からスタート。
下顎位の影響により起こるさまざまな問題を解決するアプローチを説明されていました。
私は、新幹線の時間があるのと、すこし広島の街をみてみたかったので、午後の早い時間で会場を後にしました。
しかし、このシークエンシャル咬合によって、救われている患者さんの症例を沢山診ることが出来き、私も早く修得して皆の仲間入りをしたいと切に思いました。
道のりは長そうだけれども。Img_1083

2013年3月27日 (水)

初めての広島〜その2〜

学会当日は、品川発7時17分のこだまに乗車するために5時起床。枕が変わると睡眠が浅くなる傾向にあるので、ほとんど寝付けないまま朝を迎えました。Img_1001

新幹線の車中では、先日東京の本屋でやっと見つけたF・ポール・ウィルスンの『マンハッタンの戦慄(上)』を貪るように読みふけりました。だって、4時間近くじっと椅子に座ったままなんて機会はめったにないからね(笑)
それにしても、4時間は正直苦痛でした。土曜の午前中ということもあり、指定席が常に満席状態。隣の乗客が降りたら、次の乗客が座るという具合。最近はスーツケースを足下に置く方が多いので、全くトイレに行けませんでした。
11時すぐについに広島駅に到着。新幹線のホームを抜けても出口がありません。本当に途方にくれました。駅員さんに聞くところによれば、一度在来線のホームを抜けるとのこと。なるほど。
で、駅を出た時の第1印象は、『結構、寒いな・・・・。』ということ。
単純に、福島よりも南にあるので、暖かいだろうと勝手に想像して、コートの類は一切持ってきませんでした。
私は、いつも福島に住んでいるので、寒いところに強いだろうと思われるかもしれませんが、ほぼ1年中室内から出ませんので、いつも適温に保たれた状態で生活しているのです。そのため、寒さ、暑さには極端に弱いのです。Img_1007
学会が12時からだったので、後1時間しかありません。幸い、すぐにホテルを見つけることが出来ましたので、荷物だけを預けて、会場へ向かう事にしました。
事前に会場へのアクセスを確認していたので、バスで会場まで向かうことにしました。

Img_1009

会場は、平和記念公園に併設している国際会議場です。
ついに学会が始まります。

2013年3月26日 (火)

初めての広島へ〜その1〜

23日と24日の二日間にわたり、広島で開催されているiaaid-Asia(国際先進学際歯科学会アジア部会)の第5回ミーティングに参加してきました。

実は、この学会に参加するのは初めて。
しかも、この学会で論じられる治療論は、まだ自分では試していない未知の領域なのです。
今年の4月から本格的に研修に参加するものなのです。
しかし、実際に学ぶまえに、全国の先生方の活躍を見聞きするのはとてもプラスになるはずだと、先輩で4月から私の講師となる青木先生に勧められたので、参加を決断しました。
しかし、私には一つの欠点があるのです。
それは極端な出不精であること。
研修などは、自分に必要なことと諦め、なんとか参加しています。しかも土地勘のある東京や仙台くらいまで。
広島などは、たぶん一生訪れることは無いと自分では思っていました。
しかし、終わってみて振り返ると、大げさですが人生を変えるほどの衝撃を受けました。
それは後々このブログで紹介します。
広島へ行くことが決まったので、その準備ですが性格がかなりのビビリなので、早速準備に取りかかりました。
まず、ホテルを見つけなければいけません。
せっかちなのですぐに広島駅の近くの激安ホテルを予約。それから、1ヶ月まえから新幹線の席の予約。
飛行機で行くことも考えたのですが、会場と空港が結構な距離があり、私の自宅からの最寄りの空港が遠いという理由で新幹線を選択。ながたびですが、本が読めるかな〜なんて考えて選びました。
移動手段が新幹線なので、どう考えても当日に会場がある広島までは行けません。
そのため、前日の診療終了後に、急いで東京へ移動。
次の日に品川から新幹線へ乗るために、品川のいつものホテルへ。
そのホテルは3つのホテルからなっていて、今回は旅費が掛かるということで、一番安いホテルを選択していました。
しかし、いつもの癖で、宿泊費が中間のいつものホテルへいってしまいました。
「お客様、チェックインは確認しましたが、このホテルではなく、お向かいのホテルになります」と新人のフロントの方に言われました。
すかさず、自分のミスに気がつき、とても恥ずかしくなりました。
「すいません、すぐ移動します」とそそくさと出て行こうとしたら、顔なじみのホテルマンの方が急いでやってきて、
「本日、お部屋が開いていますので、もしよろしければ同じ料金で角部屋へご案内できます」とのこと。
正直移動が面倒だったので、甘えてお願いしました。
部屋について驚きました。かなり良い部屋でした。何度も宿泊したことがあるのでそれが分かります。
かなり低価格でこんな良い部屋に泊めていただいて、恐縮してしまいました。
本当は、チェックアウトぎりぎりの11時までいたい気分でしたが、明日は6時半には出なければいけないのでした。
残念。
明日へ続きます。

2013年3月24日 (日)

新幹線が辛い

広島の学会はとても有意義なものになりました。 この事に関してはまたご報告致します。 それにしても、新幹線乗車時間が2日で10時間超えています。 お尻が痛い。 でも、本がたくさん読めてご機嫌でもある 😘 Posted from するぷろ for Lekumo ビジネスブログ.

2013年3月23日 (土)

行ってきます。

今日から広島にて学会です。 初広島なので楽しみです。 Posted from するぷろ for Lekumo ビジネスブログ.

2013年3月22日 (金)

伊坂幸太郎始めます。

51qkzavdxhl__sx230_俳優の濱田岳 さんが病的に好きなんです。地元ではあまり、彼の出演する映画は上映することが少ないので必然的にDVDということになります。

で、先日『ポテチ』という映画を鑑賞しました。これが何とも言えない良い映画で、濱田岳さんの魅力を素直に伝えているホンワカとした映画でした。

この映画の原作は誰だろうと調べると、伊坂幸太郎さんでした。

伊坂さん原作の『ゴールデンスランバー』という映画も観たのですが、原作を読もうとまでは思わなかったのですが、今回は、是非原作も読んでみようと思い、早速本を探しました。その本がフィッシュストーリーです。この本は短編集で、その中の一遍がポテチです。しかし、この中の「フィッシュストーリー」、「サクリファイス」の2遍も大変すばらしく、すっかりはまってしまいました。

ポテチやサクリファイスに出てくる登場人物に「黒澤」という泥棒が出てくるのですが、すっかり気に入ってしまい、彼が出ているという本、『ラッシュライフ』も一気に読みました。61v7hscpw5l__sx230_

これも傑作。だまし絵の様に、いろんなところでいろんな人物が繋がっている何とも不思議な話。最後の方で一気に謎が解けてくる。なんだか癖になりそうな感じ。

これから少しずつ伊坂幸太郎ワールドを堪能してみようと思います。

2013年3月21日 (木)

今日から仲間が加わります。

本日より、しろくま歯科医院に新しい仲間が加わります。

まずは、歯科技工士の山崎さつきさん。審美領域の技工が得意です。

次に歯科衛生士(予定)の佐藤ゆう子さん。佐藤さんは今月末の国家試験発表まではまだ正式に歯科衛生士となった訳ではありませんが、本に曰く『大丈夫です!!』との事。

合格発表までは、見学と準備の手伝いをしてもらう予定です。

何かとご迷惑をお掛けするとは思いますが、よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩

2013年3月18日 (月)

インプラント解剖学

昨日は、東京本郷にある株式会社GCさんにおいて、東京歯科大学解剖学教授 阿部伸一先生の講習会に参加してきました。Img_0962_2 Img_0957

ここは、東京医科歯科大学と順天堂大学の近くに位置していて、大学在学中は何度もこの周辺は行き来した懐かしい場所です。
いつもなら、なじみの店などに寄っていこうかとも考えたのですが、花粉が酷かったので今回は立ち寄らずに会場に直行しました。

Img_0956_2

今回は母校の解剖の先生なので、とても気楽です。後輩で解剖にて学位を取得した大久保先生も助っ人として参加していました。
今回の講習は、インプラントや小手術の際に知っておきたい解剖学です。
こういった講習はたぶん今まで無かったとおもうのです。
とある先生に聞いたことがあるのですが、なかなか売り上げに直結しない基礎的な講習会は人が集まりにくいとのこと。
今回の講習会は満員の盛況ぶり。
これは、インプラントに対する多くのクレームや死亡事故などが重なり、インプラントに対する風当たりが強くなっている昨今、こうした基礎的な講習は、患者さんを守るだけではなく、歯科医師自身も自信をもって診療にあたることが出来るようになるため、人気が出てきているのでしょうね。今後も増えて欲しい種類の講習だと思います。
なかなか、こういった解剖の研修会ってないのですよね。海外なら、ちらほらあるのですが・・・・。
今回の研修は、実際に頭蓋のレプリカを使い、実際に手に取りながら講習を受けたので、あやふやな知識はより強固になり、新しい知識は、スポンジが水を吸い込むように知識を吸収できました。Img_0961
特に、顎関節の解剖は、私が顎関節を中心に咬合を考えているため、非常にためになりました。
また、インプラントの世界では常識となっている事が、実は、医学的には????ということもわかり、今後の自分の診療から、トラブルの種をすこしはぎ取れたのではないかと思います。
ただ、難儀だったのは、会場で購入した頭蓋模型がかなり大きく(そりゃ頭1個持ち運ぶのだから)、帰宅する前に買い物を楽しみにしている私にはかなり重い荷物を抱える事になったことです。
実は今回、地元の福島の本屋すべてを回ったのですが、在庫切れの本が10冊ほどあったのです。7冊ほどを東京の本屋でゲットすることが出来き、ニコニコで新幹線に乗り込むことが出来ました。
かなり充実した一日でした。
今週末は広島の学会なので疲れをため込まないように頑張ります。

2013年3月17日 (日)

今日は東京出張です(^_^)



本日は、手術に必要な解剖の研修です(^_^)
花粉が気になりますが、とても楽しみです。
新幹線の車中より

Posted from するぷろ for Lekumo ビジネスブログ.

2013年3月15日 (金)

すらすら出来る年齢では無くなってきました。

ここのところのIT機材の発展には目を見張る物があります。

それに比例して、歯科機材の発展も同様に進んでいきます。

購入した機材もあっという間に過去の機材に成り下がります(とほほ・・・)

最近では、患者さんの方が詳しい方もいらっしゃって、こちらがアタフタとしてしまうことも。

何年か前はこういった機材の扱いはむしろ好きな方で、自分からどんどんチェレンジして行ったのですが、最近は出来るだけ仕事場だけにとどめておいて、家庭には持ち込まないようにしています(苦笑)。

以前は、患者さんの数も今ほど多くなかったので、余裕を持ってこうした機材に取り組むことが出来ましたが、今は歳をとり、疲れやすい体質で、しかも忙しくなっているので必要最低限の機材だけにとどめています。

しかし、その必要最低限もどんどん膨れあがり、今年購入する機材だけでも・・・・・・・・・・考えるのは止めておきましょう。

とにかく、仕事以外では、静かにひっそりと暮らしています(笑)。

2013年3月12日 (火)

ちょっと頑張りすぎました。

今月の15日からWeb上でスタートする医療コラムに、コラムニストとして原稿を依頼されていたのは先日このブログでお伝えした通りです。

かなり締め切りが過ぎていたので、一生懸命書いたのですが、校正をお願いすると、とんでもないミスが・・・。

なんと、文字数が3倍も多く書いていました(苦笑)。

当然やり直し。しかし、今更書き直せないので、3部構成にしてもらいました。

なかなか最初は難しいです。

今後は定期的にコラムを更新出来たらいいなと考えています。

コラムが正式に始まったら、詳しい情報をお知らせいたします。

2013年3月11日 (月)

あの日の朝は。

2011年3月11日 朝8時52分のブログです。

(やっと春らしくなって・・・・きたかな?)

毎日室内で仕事をしていると、急に息苦しくなって、小走りに裏口へ回って、外に出て深呼吸をします。

そうすると、その季節季節の空気の香りがし、気持ちが晴れやかになります。

先日までは、冬の香りでしたが、昨日は春の香りがしました。

春はもうすぐそこまできているのかな?

あれから2年が経ちました。

まさかこの幸せな朝が、大きな災害になるとは思いませんでした。

しかし私たちは多くの事を学びました。

全ての面で自分たちが向上している事を実感しています。

がんばっぺ、福島。

2013年3月 9日 (土)

強風で入り口のガラスが割れました(−_−;)

本日来院される患者さんは、お足元に注意して下さいませ。 可及的速やかに復旧致します。 ご迷惑をおかけして申し訳ありません 。 Posted from するぷろ for Lekumo ビジネスブログ.

従業員のありがたみが身にしみます。

ここ何日か、従業員の調子が悪い方が多く、全員が揃うということがありませんでした。

一人でも人数が足りないと、いつもは穏やかに進行している業務にも支障が出てきます。

本当に大変でした。

いつもは何気なく過ぎていく日常ですが、自分は多くの人に助けられているのだな~と、こんな時に感じます。

感謝しなければいけません。

健康な時は、病気の事を考えられないのと一緒ですね。

従業員の皆さん、いつもありがとうございます。

2013年3月 8日 (金)

色々あった休診日

昨日は、休診日でしたが、朝から色々と動き回りました。

子供を幼稚園へ行かせた後、長男は親に預かってもらい、奥さんと今後の設備投資のための金融機関へ説明に回ってきました。

いつもは、診療だけしていれば良いので、割と平常心でいられるのですが、正装をして、慣れない事をするついうのは、精神的、肉体的に心底疲れます。

午後は、必要な資料を作成してもらいに、市役所などを回りました。

こういった仕事も、将来的には地域の方々のためになるのだと自分に言い聞かせて、根気強く頑張りました。

息抜きという意味で、私の車にちょっとしたリコールのお手紙が来たので、1時間ほど車のディーラーへ。

しかし、ディーラーのパソコンの調子が悪く、結局修理することは出来ませんでした。

夜は、借りていたDVDを家族が寝静まった後に鑑賞したのですが、半分以上寝ていました。

しばらくはこうした生活が続きそうです。

2013年3月 7日 (木)

金貸しから物書きまで 広小路尚祈著

ちょっとネタバレ気味です。この本を読みたいなと考えている方は読まない方が良いです(笑)。

この本を本屋で見つけたのは、今から半年くらい前です。ちょうど新幹線に乗る直前に駅の本屋で購入しました。51txdxm0fnl__sx230_

この出張中は、この本で時間を潰そうと考えていたから。

しかし、思いの外疲れていた私は、新幹線の中で熟睡。その後、ホテルでも雑誌なんぞを読んでしまい、結局自室の本棚直行と相成りました。

本棚を整理していて、思い出したように見つけた本書。この本を買ったときのわくわく感を思い出し、読み始めました。

こういった本は、久々でした。面白い。

主人公は、仕事が続かない男。

学歴なし、根性なし、妻子あり。これだけでもかなり面白いのに、性格がかなり破滅型なんです。

仕事の良い面を見つける事が出来ず、思い詰めながらも仕事を途中で放り出してしまう。

自分でも悪い癖だと分かっている。

ただ、この主人公、本当によく本を読むのです。そのため、頭は悪くないのか、自分が仕事を辞める理由を頭の中で勝手に理路整然と正当化してしまい、「だって、しょうが無いじゃん」と仕事をばっくれる。

また、この男は大の家族好き。家族が好きなあまり、家族のために自分が犠牲になろうと少し頑張るつもりになる。

でも、やはり駄目。この繰り返し。

この男が大好きな家族が、この男にとても優しい。この男がどんなに破滅型でも優しく包んでしまう。

この優しい家族のせいで、自分が惨めになり、また仕事を探そうとするが、人間関係がうまくいかない気がして、職探しも難航してしまう。それでも優しい奥さんに何かプレゼントを渡したいと考えるが、金がないから、小説でも書いて、妻に渡そうと考える。

そこで、書いた小説が本書の中にあるのですが、とても良い。続きが読みたいと思ったくらい。

作者の広小路さんというかたは、芥川賞の候補にもなったと聞いていますが、私は全く知りません。

しょっとして、これは作者が自分の事を書いたものなのか?そんな気がする。勝手に。

2013年3月 6日 (水)

ちょっと一息

今日は朝からニコニコ子供館にて幼児虫歯予防の担当医でした。 予定より早く終わったので、ちょっと一息。 午後からまた頑張ります(^_^) Posted from するぷろ for Lekumo ビジネスブログ.

2013年3月 3日 (日)

産みの苦しみ

実は、とある会社より、歯科(医療)コラムの執筆を頼まれているのです。

コラムを書くのはとても大好きで、割とすいすいと書いてしまうのですが、今回は全く筆が進みません。

なぜでしょうか?気負ってしまっているのでしょうか?

締め切りはとっくに過ぎているのですが、相手方のご厚意でちょっと待ってもらってます。

自分の考えを相手に読みやすく、わかりやすく文章にしていく作業は、かなり難しいですね。

まだまだ勉強がたりません。

内容は頭の中で整理ついているのに(泣)。

2013年3月 2日 (土)

トライアウト 藤岡陽子著

9784334927981
トライアウトという言葉を近年耳にするようになってきました。

野球選手が突然 “戦力外通告” を受け、野球球団から解雇されてしまうと、選手は自由契約となり、事実上の失業状態となります。そのまま引退し、他の道を歩む選手もいれば、まだ若く、野球に未練がある選手は他球団との契約をおこないます。しかし、他球団からの誘いが無い場合は、選手救済処置として「12球団合同トライアウト」といわれる、いわゆる最終試験のようなものが行われます。球団は、トライアウトのテストで気に入った選手がいれば、契約を結ぶことになっていのです。

このトライアウトは、例年東西で各1回ずつ行われます。しかし、重要なテストは最初の1回目で、2回目ではほとんど救済されることがないといいます。あまり知られていないルールとして、選手は戦力外通告を受けた球団のユニフォームを着用することが義務づけられています。

この本を読む前は、戦力外通告を受けた選手の挫折と復帰の物語なのだろうと考えていました。

なんだか、気分的に読む気になれないので、購入してから半年ほど本棚の中で寝かせてありました。しかし、ぎっくり腰をし、気分的にふさぎがちになっていたため、自分より落ち込んでいる(ハズ)と思われる選手の話でも読もうかと、重い腰を上げ読み始めました。ページ数は、約280ページくらい。半日くらいでさらっと読めて、しかもなかなか面白く、当初自分が思っていた話しとは全く違っていて、良い意味裏切られ、良い意味すがすがしくなるという、なんだか今まで読まなくてもったいなかったと思えるほどの小説でした。

これは、野球選手主体の話しではなく、親子の再生の話しであり、不器用な男の再起をかけた話しでした。

可奈子は望まれない子供、孝太を一人で出産する。この子供は、とあるスキャンダルに巻き込まれて妊娠した子供だったから。可奈子は自分の子供のために、スキャンダルにより風当たりの強くなった職場を、子供を育てるために辞職すること無く働き続けます。しかし、編集者という仕事柄、子供を育てながらの仕事は難しく、仙台にいる両親に孝太を預けて、仕送りをしている。「これは孝太のためにやっていること」と自分に言い聞かせながら。

深澤は2度のトライアウトでも、どこの球団からも声が掛からず、日本球界での復帰の目処が立たれてしまう。しかし、彼は腐ること無く、練習を続けている。「野球は引退しない。野球しかできないから」と。

スポーツ担当となった可奈子は、深澤と出会い、自分のかけていた(避けていた)大事なことを教えられ、自分の生き方を考え直していく・・・・・。深澤もまた新たな挑戦に望んでいきます。。。とそんな話しです。

ちょっとうじうじ考え込んでいた自分にはちょうどよい内容と分量でした。

あ~得した気分。良い感じ。