36歳、名門料理学校に飛び込む! キャスリーン・フリン著
サクセスストーリーのなかでも料理関係の本はどれも面白い物ばかり。
今回の「36歳名門料理学校に飛び込む!」も、文句なく面白かったです。
この本の主人公キャスリーン・フリンは36歳で突然仕事を首になってしまうのです。
恋人に仕事の相談をすると、彼は「今すぐパリへ行き、ル・コルドン・ブルーで料理の勉強をしなよ」と強く進められたのです。
彼女の夢を知っていてのこと。
彼女の夢は、自分の履歴のなかに「ル・コルドン・ブルー卒業」という一文を入れること。
すべてをなげうち、一人パリに飛び、ル・コルドン・ブルーへと入学し、料理を勉強していく・・・という話しです。
学校は基礎、中級、上級という3つの段階があり、それぞれの試験をパスしないと上へと上がれないというシステム。
基礎コースの頃、学校の生徒達は皆戸惑います。豪華な料理を期待してきたのに、勉強するとことといえば、フォン、スフレ、ブイヨン、キッシュなど地味で基本的なものばかり。しかし、それらがうまく作れないことも事実。彼女たちは、こういった基礎の組み合わせが豪勢な料理となっていくことを、階段を上りながら、体で覚えていきます。
この本を読んで思ったことは、手に職を付けるをいうのは、本質的にすべて一緒。私たちの歯科でも同じなんですよね。
いきなりインプラントなんて出来ない。歯周病で動揺の激しい簡単な抜歯から始めて、難抜歯、水平埋伏の親知らず等の小手術を経て、始めてインプラントの基礎を学んでいく。
この本を読んでいくうちに、自分の駄目駄目な学生時代を思い出しました。
最後にはハラハラドキドキの感動のフィナーレが待っています。
私、料理は食べる専門なので、途中多くのレシピを読み解いていくのは、正直骨が折れました(とほほ・・・)。でも読了したあと、とてもすがすがしく感じることが出来ました。
私も歯科医をリタイアした後は、ル・コルドン・ブルーの日本校へ入学してフランス料理を勉強してみようかな・・・・・奥さんと一緒に。
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