鉄の意志と求心力の低下
マシュー・クワーク著の『The 500(ザ・ファイブハンドレット)』という小説を読んでいます。
この著名の意味は、(世界を動かす500人を掌握する。そのためには、そんな手段も行使する)という意味なのだそうです。
この本の前半では、主人公が恵まれない環境から、自分の鉄の意志を持って難局を打開し、切り抜けていく姿が書かれています。
この本はサスペンスなので、後半には、ぐっと面白く、楽しい読み物になっていくのですが、私が非常に感銘を受けたのは、主人公が苦しみ、もがきながらも栄光を勝ち取っていく前半の話しでした。
そうなのです。今の私に足りないのは、この鉄のような強固な強い意志なのです。
最近の自分を振り返ってみると、かなり守りの仕事をしていました。
体調不良も手伝ってか、かなり弱きになっていたのも事実です。
「今のままでも十分診療を続けて行ける。無理に仕事に目標を持たなくてもいい」
なんて考える時があったのです。
考えてみれば、自分が目標に向かって、一心不乱に仕事や勉強に明け暮れているときには、自分にも勢いがありましたし、良い人材も集まっていました。
つまり、今の自分には、人を引きつける求心力が欠けているのです。
新しい技術を身につけ、満足してしまっていたのです。
それは、目標を失って、気持ちがフラフラとさまよっているからかもしれません。
この本を読み始めてから、新しい目標を探し始めています。
こういうときって、気持ちが若返り、とても楽しいです。
なかなか、診療のスタイルを変えるのは勇気がいります。しかし、このままでは向上心のない、駄目な歯科医師になりそうです。
なんとか鉄の意志を持って、頑張っていこうと思います。
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