『盤上のアルファ』
この『盤上のアルファ』は日暮里の駅の中にある本屋で最初に見かけました。
東北の本屋ではまったく話題になっているのに、関東の至る所にある本屋にこの本を見かけました。
とにかくスゴイ人気。
日暮里で見かけたときは、研修会が終わって帰宅するところだったので荷物を増やしたくなくて購入はやめたのです。
で、福島の本屋にはどこにもおいていない・・・・・。
でもどうしても諦められなくて、行っていない本屋(岩瀬書店)に娘を連れて散歩代わりに探しにいったのです。地震の起こる前夜に。
この本は、作者も本の名前もまったくしらなくて。ただ「アルファ」という文字と苦悩する男の絵が書いてあることは分かっていました。
そこで、人海戦術をとることにしたのです。
本棚の片っ端から診て探していく。
だいたい10分ほどで目的の本は見つかりました。
『盤上のアルファ』
1冊しか無かったので急いで購入。
休診中のこの時期に読み終わりました。
この本、最高に面白いです。将棋の世界の本です。
私、将棋全くわかりません。ルールも用語もなにもかも。
近々このブログでも書きますが、私最近将棋の小説ばかり読んでいるのです。
ルールも全く分からないのに、すごく面白かった。
この本の簡単な内容ですが、家も無く、職も無く、学もない。しかもかなり追い込まれた絶体絶命の男。
彼には将棋しかない。この無い無いづくしの男が起死回生の逆転を巻き起こす。
決して諦めない。諦めることが出来ない崖っぷちの人生。
読んでいて、被災に逢われた方に事を考えていました。
諦めず、知恵を絞って生きていこう。
逃げずに踏みとどまれ。
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