げんかつぎ
大都市の方の大きな歯科医院ならともかく、私の歯科医院は地方都市の小さな開業医なので、インプラント手術の日はやはりいつもの日とは違います。
従業員も緊張していますし、もちろん私もそうです。
日々、ベストを尽くせるように体調管理もしていますし、勉強も欠かさず行っています。
しかし、どうしても神頼みというか、何かにすがりたいという気持ちがどこかにあります。
そこで、『げんかつぎ』をしています。
最初のげんかつぎは、マスクです。約2年前に非常に難易度の高い手術をしました。自分でも納得のゆく手術が出来ました。それ以来、使い捨てのマスクを大切にづっと使っています。もうぼろぼろで結びひももちぎれそうなのですが、丁寧に使っています。
次は、手術の朝に食べるもの。
インプラント手術をすると、かなり疲れるのです。神経を使うし、緊張もしているし。そのため、手術中にハンガーノックという、体が動かないほどに疲れてしまうことがあるそうなのです。確かに、手術後は、放心状態になってしまってしばらく家族とも口を利かないほど。
そんなときに、母が大福を買ってきてくれました。『たけや』の大福だったのですが、これがとても良かった。それ以来、手術の前までに家族が『たけや』の大福を用意してくれます。これを食べないと調子が悪い感じ。でも、人気があって、売れ切れのことがしばしば。
困り果てた妻が見つけてきたのが、並木にある『LE CACAOYER(ル・カカオイエ)』のコーヒーエクレア。これが絶品で、大福が手に入らない時は、これを購入してきます。
「糖分を脳に十分送り込んで集中力を高めているから大丈夫」と自分に言い聞かせて頑張れるのです。
でも、駄目な食べ物もありました。
ALL-ON-4の様な大きな手術の時は、従業員全員お弁当を注文して、手の空いた方から順に食べなるのですが、私が前回食べたのが、焼き肉弁当。
これは全く駄目でした。胃がもたれて、集中力が途切れてしまいました。
手術後は、焼き肉もいいけど、手術前は焼き肉はやめました。
妻も、手術の日は、医院の周りをいつもよりも入念に水まきを掃除をして掃き清めています。彼女なりの応援なのです。
神頼みをしなくても自信を付けて手術を行える日が来ることを祈って。
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