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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2010年4月30日 (金)

連休中、連休前の体調不良はいつものことです。

いよいよGWがスタートしましたね。

当院は、カレンダー通りなので、本格的な休みは来週に入ってからになります。

よく先輩や家族に叱られるのですが、もともと私はあまり活動的ではないのです。

自宅で本を読んだり、映画を見たり、ちょっと散歩するぐらいで十分なので、休みを真剣に考えていないのです。

休みに向けて、体調を整えたり、準備したりといったメンタル的、メディカル的な心構えが全く欠如しているために、季節の変わり目のこの時期はいつも体調不良になります。

今年みたいな大型連休の場合、スタディグループのやる気のある先生は、短期留学に行ってしまうのですが、地元の患者さんの事を気になってしまって、小心者の私は、それも出来ません。

今年の秋ぐちには、短期の海外研修にも参加出来ればいいなあ。

2010年4月28日 (水)

社会保険委員会に出席してきました。

昨日は、歯科医師会にて、社会保険委員会が開催されましたので、出席してきました。

当日は、早めに医院を出て、自転車でポタリングしながら向かおうと思っていたのですが、生憎の雨。

しかし、昨日は医師会の方でも会合があるらしく、駐車場がすべて埋まっている。

ほんとうに、自転車で来れればこんなことにもならなかったのに・・・・と思っても雨だし。

委員会では、今年度の委員長と副委員長の選択が行われ、その後、今年度の事業計画の発表がありました。

4月に新しい診療報酬の改定があったばかりなので、その疑似解釈が委員長の下、議論されました。

下っ端の私がこんなことをいうのは、大変おこがましいのですが、非常にためになります。社会保険というのは、国民の健康を守るための大切な法律です。先進国のアメリカにもない国民皆保険です。しっかり勉強できる場を提供してもらえるというのは、大変得難い委員会だなと思います。

頑張って勉強しなければ。

2010年4月27日 (火)

知的生産の技術

2243 梅棹忠夫著の『知的生産の技術(岩波新書)』を手にとって、読み始めたのは大学院時代の気分がかなり低迷している時でした。

何をやってもうまくいかず、実験データはやり直しのくり返し。

実際に購入した本は、実験のやり方を書いた本などではなく、創意工夫の仕事の仕方を説いた良著でした。

その後、もう一度読み返したのは、開業して自分の仕事の仕方に一ひねり加えたいと思っているときでした。今から2年ほどまえです。

先日、大宮の駅構内の書店で『達人に学ぶ「知的生産の技術」』という最新版の本が発売されているのを見つけました。

昔の『知的生産の技術』はアナログの本でしたが、今回の新書はアナログからデジタルにうまく仕事の仕事を変換して、自分なりに工夫して仕事に役立てているものに変化していました。

ちょうど、帰りの新幹線内で読む本を探していたところなので、すぐに手に取りました。

半分は自慢話、半分は実益のある話といった内容でしたが、この自慢話を読者は求めているのだと思っています。読む側は、かならず自分に立場を置き換えて、こういったHOW TO本を読んでいると思うので、かなりこういった自慢話はモチベーションのアップになつと思います。

歯科は、基本的に医療系の仕事なのですが、氾濫する情報をうまく自分の中に取り込む技術のヒントにこの本はなったかなと思います。

まあ、研修会帰りの「勉強したいモード」になっていないと、なかなか手にとって読むことは出来ないのですが・・・。

2010年4月26日 (月)

土日の2日間は・・・・。

土曜日と日曜日は、ちょっとリフレッシュしようと思い、土曜日にお休みをいただいていたのですが、金曜日の夜に風邪を引いてしまい、2日間とも寝込んでしまいました。

週末の連休に向けて無理をしたのが原因かもしれません。

もう、歳には勝てなくなっているのかもしれません。

おかげで、本日は、なんとか仕事が出来ます。

ありがたいことです。

2010年4月23日 (金)

うれしい出来事

毎日診療を続けていると、辛いこともたくさんあるのですが、うれしいこともたくさんあります。

昨日も、うれしい出来事がありました。

ちっちゃい頃から歯を診せてもらっているS君。

昔は怖がったり、ふざけたりして、なかなかやんちゃだったS君。

昨日久しぶりに見たS君は、体も大きくなって、歯も生え替わり、敬語も使えるジェントルマンになってました(笑)

虫歯も1本もなく、きちんと先生の言うことを聞いたんだね。

えらいえらいhappy01

2010年4月22日 (木)

スティーブジョブスの伝説の演説

インプラント専門医である古賀先生が、このスティーブジョブスの演説について取り上げていました。

私も、この演説に心打たれた一人。

演説を全文、自分のいつも持ち歩く手帳に書いてあるほど。1934

一度聞いてみてください。

2010年4月21日 (水)

アイスランド火山がもたらす弊害

無知な私は、なぜ、火山がヨーロッパの航空事情に影響するのかが、さっぱり理解できませんでした。

昨日、NHKの解説で、やっと理解出来ました。

火山灰の正体は、実は細かな硝子なんだそうです。その細かな硝子が飛行機のエンジンに入り込むと、熱で硝子が溶け、エンジンの主要部分にこびりつき、エンジン停止を引き起こす恐れがあるのだそうです。

大変危険です。これなら、多くの命を預かる航空業界は飛行機を飛ばさない訳です。

さて、2~3日まえまでは、『へ~、大変だね』と第三者目線で観察してきたのですが、実は、飛行機が飛ばなくて困っているのは乗客だけではなく、輸入・輸出業者も一緒。我々が使用する薬剤やインプラント製品にもヨーロッパ製品は多くあります。

私の使用しているノーベルバイオケア製品もその一つ。日本には危機的状況に備えて余分に在庫をストックしているそうですが、それもそのうちとだえるでしょう。

私も昨日、注文したエンジンも2~3ヶ月後と言われてしまいました。

正直、これだけはどうしようもありません。スウェーデンから来るサージカルガイドも大幅に予定が遅れて、患者さんの骨の形態が変わってしまう危惧すらあります。

一刻も早く、事態の解決に努めて欲しいです。こればっかりは、神のみぞ知るですが・・・。

2010年4月20日 (火)

変則的な一日です

本日は、午前中にインプラントのオペが入っているので、午前中は臨時休診です。1933

午後は、夕方の5時から通常診療となります。

変則的な一日になりますので、よろしくお願いします。

しろくま歯科医院

院長 猪狩

2010年4月19日 (月)

ジョンレノンと値引きの苦悩

昨日は、前日の雪の影響などまったくなく、雲一つない晴天に恵まれました。

その日の予定は、いつもお世話になっている、KOデンタルのデンタルショーが大宮の埼玉スーパーアリーナにて行われるため、出かけることにしました。

研修会以外で関東に行くのなんて久しぶりです。すこし心が沸きたつのが分かります。

いつもは、東京駅か上野まで直行で新幹線に乗ってしまうので、体が時間のリズムを覚えているのですが、今回は大宮で下車するため、いつものペースではなく、気がついたら到着という感じでした。

埼玉は車で来たことはあるのですが、公共機関で来たのは初めて。埼玉スーパーアリーナは、大宮駅から歩いてすぐと思っていたら、電車で一つ目ということが判明。慌てて、電車に乗り込み、アリーナに向かいました。

この大きなアリーナ、どこでデンタルショーが行われているか全く分かりません。人気も全くないし、当日のチケットにも、ブースの場所が記載されていません。仕方がないので、大きなアリーナを一週して見ることにしました。

デンタルショーの紙袋を持った方々が、同じ方向から歩いてくるのを発見し、そちらのほうへ。

会場はすぐに見つかり、早速中に入りました。

いつも出かける、大きなデンタルショーではなく、材料屋さんが手がけるものなので、規模はさほどではないのですが、熱気はすごいものがあります。

理由はすぐにわかりました。展示即売会がおこなわれているのです。

しかも、かなりの値引率で。

今日、会場で購入した場合に限りの値引率。ちょっとここでは書けませんが、かなりの安値です。

私は、この会場にいれば、あまりの安さに多くの買い物をしてしまい、きっと破産してしまうと思ったのです。

安いといっても、元々がかなり高額な商品ばかり。ついつい、あれもこれもとなると身動きがとれなくなります。

それで、見学ブースを手術用具のみに絞り見ていくことに。

そこで、マイクロサージェリー用の器具と、針、糸などを購入。しかも、有名メーカーのものをほぼ半値で購入することができました。それ以上は見向きもせず、会場を後にしました。

いつもだったら、こういった材料屋が行うデンタルショーは参加しないのですが、今回はどうしても来たかったのです。

それは、同じ埼玉スーパーアリーナには『ジョンレノンミュージアム』があるからなのです。1932

ずっと行ってみたかったというのと、今年の10月で閉館が決まっているということなのです。

で、久々にジョンの世界を堪能しました。むろん、帰りのI-PODはずっとジョンを聞いて帰りました。

格安で機材を購入し、念願のジョンレノンミュージアムにもいけたし、とても良い日でした。

2010年4月17日 (土)

この雪どうなってんの?

早朝、なんだかすごく寒い・・・・と思い、窓の外を見てみると・・・。

『雪ですか・・・・。』1931

今4月なのに。

なんて、感傷に浸っている時間は無いことに気づき、急いで駐車場の雪かきを始めました。

車のタイヤ交換がまだで良かった・・・。

2010年4月16日 (金)

で、

今届きました1930 happy02

ついに発売!!

本日は、村上春樹氏『1Q84 BOOK3』の発売日です。1412

どれだけ待ちわびたか・・・・。

昨晩、amazonからのメールで、すでに発送したとの連絡を受けています。

早く届くと良いな。

でも、村上さんの本が発売になると、「休日の前のワクワク感」を味わうのだけれど、読み進めていき、先が少なくなってくると、「明日からまた仕事」という憂鬱が気分になるのは不思議。

また何年も新作を待たなくてはいけないという悲しさゆえだとはおもいますが・・・。

とにかく、今はうれしさでいっぱいです。

2010年4月15日 (木)

夜の会談

ここの所、非常に難しい症例の患者さんが増えてきて、ずっと一人で悩んでいました。

数日中に研修会などがある場合は、写真や模型、症状を記した書類を持参して相談することが出来ますが、そうそう調子よくぴったりの研修会があるわけではありません。

この1~2週間ほど毎晩模型や清書とにらめっこで頑張って考えたのです。幾通りの考えが浮かんだので、その検証に入ろうと思った時に気がつきました。

歯科は基本的に一人の力では治療が進みません。衛生士さんや助手さん、技工士さんの協力がないととてもうまくはいかないのです。

何を気がついたかといえば、うちには、優秀な技工士の黒澤さんがいると思ったのです。良いプランニングが出来ても、それを再現できる技工士さんがいないとただの夢物語です。そこで、自分の考えた症例のプランを皆が帰った夜に黒澤さんに相談しました。

ちょうど、黒澤さんも相談がしたかったらしく、1時間ほど症例の話や今後の歯科医院の運営についても話あうことが出来ました。

今後は、口腔内の情報も技工士さんサイドに提供し、また週一回の検証会も行って、より制度の高い技工物を作成していこうという気持ちになりました。

結果的に気分の晴れるよい夜でした。

2010年4月14日 (水)

この歯科医院は・・・。

1ヶ月ほど前のことになるのですが、衛生士さんがある患者さんの今後について、私の所に相談にきました。

この患者さんは、親知らずの抜歯と虫歯の処置、それに口腔内の清掃をメインに行い、今日が最終日でした。

衛生士さん曰く、「この患者さん、今後歯のホワイトニングを希望していらっしゃるのですが、ここの歯科医院は、外科やインプラントが専門なので、審美歯科は審美歯科専門のところへ言った方が良いですよね、とおっしゃっています。どうしますか?」

とのこと。

まあ、どこで歯科治療を受けるのかを私たちが決めるわけには行かないので、やはりうちでもホワイトニングや審美歯科は行っている事だけを伝えて、その日は終わりました。

でも、口の中を治療して、そこまで欲が出てきたのは、我々にとっても良い結果だったろうと思います。

微笑ましいエピソードでした。

2010年4月13日 (火)

まずは深呼吸

昨日の午前中は、ほんとにパニックに陥りました。

パニック症候群という病気がありますが、すこし気持ちが分かりました。

その朝は、セット物(入れ歯や冠)を入れる処置が多かったのですが、それが偶然にも重なってしまったというのと、調節に時間が掛かりすぎたため、どんどんと予定の時間がずれ込み始めました。

セットするときは、せいぜい20分くらいしか時間を取っていないのですが、そのどれも1時間をオーバーしてもまだ調整が足りず、気持ちばかり焦りました。

ちょっとした時間のすき間が出来たので、外は雨がふっていたのですが、裏口から外に出て、ゆっくり深呼吸をくり返しました。

深呼吸で気持ちがだいぶ落ち着いてきました。

そしたら、あっという間に処置を終わることが出来ました。

診療は他人の体に触れる行為です。

気持ちの余裕がないと難しいのかもしれません。

良い教訓になりました。

2010年4月12日 (月)

新しい衛生士さん

3月の後半から、新しい衛生士さんが来ています。

衛生士国家試験を合格してすぐに勤め始めました。

近内さんといいます。

皆さんよろしくお願いします。

2010年4月11日 (日)

私の使っているインプラント(今日はちょっと宣伝)

何ヶ月前にこのブログでも書いたのですが、インプラントの使い回しの事件がありました。

インプラントは患者さん本人以外のタンパク成分が付着してしまうと、骨との結合が出来なくなります。

ですから、絶対に使い回しをしてはいけないのです。

私の使っているインプラントは、『ノーベルバイオケア社』のインプラントを使用しています。このメーカーの利点は、インプラントが骨と生着しなかった場合、その状況をきちんと報告すれば新しいインプラントを交換してくれるのです。

そのため、使い回しをしなくても常に新しいインプラントをメーカーが提供してくれます。

また、このメーカーのインプラント体の表面はタイユナイトといわれるコーティングが施してあります。このタイユナイトの特徴は、感染などでインプラント体が骨を生着出来なかった場合、すぐに骨と分離し、周りの骨に悪い影響を与えません。時間をおけばまた、再埋入が可能です。

ただし、他のメーカーに比べてインプラント体1本の値段はかなり高価で、手術(埋入)に技術が必要です。

私は、ノーベルバイオケア社のインプラントは3種類使用しています。

総義歯のような大きなリハビリテーション用インプラントにはブローネマルクインプラント、単独歯欠損などや審美領域にはリプレースインプラント、骨が軟らかく、骨との生着が難しいと判断した場合にはアクティブインプラントを使用します。

その患者さんに合わせて、同じメーカーの形態の違うインプラントを使用することにより完璧に手術を成功に導きます。

また、院内にインプラント用の歯を作るプロセラシステムを完備していますので、院内ですべてのソリューションを完成することが出来ます。

院外の技工所に出さずにすべての行程を院内で行うことが出来ます。

2010年4月10日 (土)

STE・Ri(高濃度電解次亜水)を導入しました。

昨日から、STE・Ri(高濃度電解次亜水)を臨床導入いたしました。1929

この水は、いったいどのようなものかと言えば、原材料は、1mm/1000000超純水と純度99.9

%以上の食塩によって出来ています。

説明書によれば、生成された水は、Hclo 20ppmとocl‐480ppmを含み、PH値9.0前後で作られています。

Hcloは、元来人間に備わっている殺菌成分です。白血球は活性酵素を利用して、Hcloを生成し細菌を死滅させています。ocl‐は、たんぱく分解、洗浄能力に優れています。

お口の中の菌は、主にたんぱく質に包まれていることが多いために、ocl‐の濃度を高めて作られています。

この水は、消臭効果も高いため、うがいによって口臭を予防します。

朝・昼・晩に『うがい』をすると効果的です。

ただ、お口の中に菌が多いほど、塩素臭(プールの臭い)が感じられます。数日間の連続使用によって、お口の中の菌が減少すると臭いもなくなります。

とりあえず、院内にて特定の患者さんに使用していきたいと思います。

2010年4月 9日 (金)

診療報酬の改定

4月から診療報酬の改定が行われました。

今回の改訂は、アップ改正が行われていますので、多少の負担が増えたことになります。

しかし、今まで、ぎりぎりの報酬で歯科医院運営を行ってきた歯科医院側としてはすこし安心しております。

今回の改訂で私が一番良かったと思うのは、技工士加算が出来たことです。

今まで歯科技工士さんは労働条件がかなり劣悪で、政府も医療関係とは一線を欠く扱いをしていたのに、今回から少し見方を変えて評価してくれたことは、誠に喜ばしいと思っています。

2010年4月 7日 (水)

先輩からの教え

研修会に行くときいつも一緒に行動している先生がいます。

それは、いわきの渡辺先生です。

別の研修会に行っても、お互いにどんな研修内容だったかを教え合うほどの仲の良さ。

といっても、本当はしゃべることも難しいくらいの雲の上の存在。

なぜか、いつも私に気を遣い、誘ってくれます。

その先生に言われました。

最近の私には余裕が無くなっていると。

少し羽を伸ばして、旅行にでもいってこいと。

とてもありがたいお言葉。

昨日の日記のように時間が足りないと思っているのがその証拠なのでしょうか。

でも、日本中、世界中で歯科医が勉強していると思うと、おちおち遊んでもいられないとおもってしまう・・。

2010年4月 6日 (火)

時間が足りない・・・

来月で私は40歳になってしまいます。

今後、何年この仕事が出来るかを考えてみました。

逆算で考えるとあと25年と言うところでしょうか。そのうち研鑽出来るのが60歳までとして、あと20年しかありません。

先日も、研修に参加しましたが、この研修会は3回目ですが、まだまだ新しい発見が次々と出てきます。

奥が深いといえばそれまでですが、果たして自分の目指すべき到達点があるのかが疑問に思えてきました。

とにかく今は、技術の向上だけを考えて進むしかないですよね。

2010年4月 3日 (土)

インプラント研修会に参加しています。

本日は、中村社綱先生、三好先生のインプラント研修会に参加しています。

この研修会は3度目の参加です。

複数回参加しているので、一応、オブザーバーという立場で参加させていただいております。

ただ、今回はリッチに実習も申し込みました。

本日は、インプラントの埋入の実習の再確認でしたが、明日は豚の顎骨を使った実習です。

何度も聞いている実習ですが、毎回新しい発見があるのです。

今日もまた新しい発見がありました。

明日も新しい発見があるといいな。

2010年4月 2日 (金)

片腕を切り取られたような気持ち

今日は、今週最終日。

明日から、私のインプラント研修の為、臨時休診なのです。

事情があって、本日は技工士が2人ともお休みなのです。

いつもと変わらない仕事内容なのですが、何となく不安です。

やはり、従業員全員がそろってこそのチーム医療ですよね。

なれない石膏なんぞをいじっています(笑)

2010年4月 1日 (木)

流れを断ち切らぬように

本当に昔の話なのだけれども、父が亡くなって、父の遺品の中にある本を見つけました。

その本は、若い医者の話を書いたものだったのですが、小さい私はその本を密かに自分の部屋に持ち帰りました。大きくなって本が読めるようになったら読もうと思ったからです。

その本を実際に読んだのは、大学へ行ってからです。

なぜか、その本を引っ越しの荷物の中に入れていたんです。

その本の中に、こんな逸話が挿入されていました。

その主人公はまだ若い医師なので、当然なにも出来ません。しかし、病院の意向で僻地へと赴任するように命じられます。

その命じられた先で、圧迫流産で瀕死の状態の妊婦がいて、おなかのの子どもも危険な状態にある。その主人公は、自分が持っている少ない医学知識で何とか子どもを取り上げ、出血の止まらない患部をとにかくやたらめったら縫合し、母子ともに命の危機を救ったという話を読みました。その話には、後日談もちゃんと書いてあって、縫合した部位はきちんと治り、その後新たに赤ちゃんが誕生した・・・とまで書いてあったのです。

私は、この話を心の支えにしてきたのです。とにかく医療は、決してあきらめず、しっかりと自分の持っているすべてをぶつけることで、活路が見いだせると思っていました。

この考えは、実は今も常に持っています。

しかし、毎日勉強してくると、少しずつ経験と知識が付いてきて、より痛みの少ない、見た目が綺麗に治療することも可能になってきました。

先日の勉強会でのことです。その勉強会は歯肉の血液の流れを考えて、切開線をデザインするというものでした。血流が豊富に流れ、切開後の歯肉にも十分な血流があれば、それが壊死することもなく、また治りも早いということを講師は力説していました。

あと大事なのは、縫合。

歯肉と歯肉を縫合する際に、出来るだけつなぎ目をスムーズに縫合すると、血流が早く戻り、治りも早い。縫合に無理な力をいれ、つなぎ目がよじれたり、浮いたりすると、それだけ治癒に時間も掛かる。

小説の様にやたらめったら縫合すれば、感染は防げるが、治りは悪く、見た目も悪いということ。

なるべく、血流を考えた切開デザインと、歯肉に負担をかけない縫合を心がけるだけで、かなり患者さんの負担を少なく出来るということなんですね。