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2009年5月22日 (金)

牛乳を飲んで牛乳アレルギー緩和

本日は、デンタルトリビューン紙2009年5月号よりお届けいたします。

★牛乳を飲んで、牛乳アレルギー緩和

《米国》牛乳アレルギーの治療として、アレルゲンである牛乳を摂取することが有効であるというのです。ジョンズホプキンス小児センターのアレルギー・免疫学の責任者RobertWood氏らは、牛乳アレルギーの子どもに何度も多量の牛乳を与える事によって牛乳へのアレルギー反応が緩和し、完全寛解する可能性もあるとJournal of Allergey & Clinical Immunology(2008:122;1154-1160)に発表しました。

◇上限摂取耐容量が有意に増加

同研究では二重盲検比較試験であり、重症で持続性のある牛乳アレルギーを持つ6~7歳、19人が対象とされました。

被験者の牛乳の上限摂取量中央値は小さじ約4分の1(約40mg)であり、その量を超えるとなんらかのアレルギー反応が見られました。

4ヶ月にわたって、実験群(12人)にはミルクパウダーを徐々に増加しながら経口で与え、対照群(7人)には見かけと味がミルクパウダーと類似しているプラゼボを与えました。

投与期間終了後に、どの程度の用量でアレルギー反応を起こすかを調べるため、両郡へ本物のミルクパウダーを与えました。その結果、上限摂取耐容量中央値た対照群は40mgのまま変化が見られなかったのに対し、実験群では5.150mgと、有意に増す事が示されました。(p=0.0003)

◇医師の指導のもとで行うべき

同結果を受けて、Wood氏らは「牛乳アレルギーの子どもに牛乳をアレルゲンとして全く認識しないか、アレルゲンの対し寛容を獲得するよう免疫システムが徐々に再構成されることが示唆された」と結論している。

一方で、同氏らは、日々、アレルゲンを摂取し続けることの重要性を示唆し、「免疫システムが毎日アレルゲンに晒されることがなくなったら、この寛容が失われることも十分にありうる」と指摘しています。

今後は、患児が牛乳を定期的に飲むことを一時中止した場合、免疫寛容を維持することが必要です。

なお、同氏たは両親やケア担当者に対して、アレルゲンを子どもに与えるのは医師の指導のみで行うよう忠告しています。

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