抜歯を宣告するときの辛さ
口腔外科の腫瘍を扱う先生以外は、あまり歯科と死という関係は結びつきにくいと思います。
では、歯科で、『死』というと、もしかしたら抜歯がかもしれません。
今日も一つ辛い抜歯の宣告をしなければなりませんでした。
その患者さんは、大変お仕事が忙しく、治療が途中で受けられなくなってしまい、半年ぶりに来院されました。しかし、歯の状況がかなり悪くなっており、保存不可能と判断し、抜歯となってしまいました。
抜歯を選択する時、どの歯科医師もそうだと思うのですが、私は自分がとても駄目な歯科医師になった気がして、とても気分が落ち込みます。
入れ歯、ブリッジ、インプラントなど欠損部を補う技術が発達しても、自分の歯に勝るものはありません。普段からのお手入れをしっかりとして、一生自分の歯で過ごしたいものです。
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