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2009年2月20日 (金)

ノーベルガイド

本日は、加藤大幸先生の著書『よくわかる 歯科 インプラント治療』よりお届けいたします。本日のテーマでもあるノーベルガイドは、当院でも使用しています。

◇ノーベルガイド

一九六五年にブローネマルク教授によってインプラント治療は開発されましたが、当時は骨結合するまでの条件として、三ヶ月~六ヶ月間はインプラントに力が加わらないようにしなければなりませんでした。

そのため、手術後の患者さんは歯がない状態か、やわらかいクッション剤を使った入れ歯を使用して、インプラントに負荷をかけずに待機させられていたのです。

失った歯が少ない場合はまだ我慢できますが、多くの本数を失ったケースでは入れ歯が使えなかったり、入れ歯の不適切な状態によって、摂食障害や発音、審美性などの機能的問題が生じて患者さんに苦しい思いを強いていたのです。

このようなインプラント治療のデメリットへの対処方法として、治療期間の短縮が考えられてきました。そして近年、インプラント表面や形状などの開発によって骨との結合が早くなり、治癒期間も短縮されてよい結果がもたらせるようになりました。

しかし、もっと大きく変化してきているのがインプラント治療についての概念です。なかでも特にノーベルガイドは、手術直後に適合の良い上部構造を装着することの出来る、いわゆるTeeth -in-an-hour TM(1時間で歯が入る)をコンセプトに、新しく革新的な治療法として良好な成績が世界中で報告され、もっとも注目されている治療法です。

日本においてもノーベルガイドのCAD/CAMによって制作によって作製できるサージカルテンプレートが薬事認可され、使用することが出来るようになり、作製する工場も千葉県の幕張に完成しました。ノーベルガイドの治療法についてもう少し詳しく説明しましょう。

従来の治療の欠点として、疼痛や腫脹などの外科的な刺激(手術侵襲)や長い治癒期間などが挙げられますが、それらの問題を解決して良好な予後を獲得するためには、診査診断が重要です。ここまではノーベルガイドも従来の治療法と大差ありません。

大きな違いは、CTによる三次元データを用いた診査診断をして、三次元的に手術をシュミレーションしたうえで将来入る人工歯を想定してインプラント治療を計画することにあります。またそれだけでなく、手術の際に術者をナビゲートするサージカルテンプレートをCTの三次元データをもとに正確につくることが可能になり、精度の高い人腰を手術前に制作することも出来るようになったのです。

その結果、手術後すぐに歯を入れる(Teeth-in-an-hour TM)が実現しました。さらに、特筆すべきはサージカルテンプレートを用いることによって、正確で手術侵襲の少ないフラップレス手術(メスを使わない手術)が可能になったことです。ほとんど出血することもなく、その日のうちに歯がはいりますので、通院回数が減って時間的な費用の削減が出来るのです。

ノーベルガイドの治療コンセプトは、3Dビジュアルによる審査診断からサージカルガイドによるフラップレス手術、そして即時に歯が入る(Teeth-in-an-hour TM)までを一貫して行うことができるという革新的なものです。

従来のインプラント治療において、術中の出血や腫脹、術後の不快感や人工歯が入らない長い期間は最大の欠点でしたが、ノーベルガイドによって3Dシュミレーションやサージカルガイドテンプレートによるフラップレス手術が出来るようになり、最終的には手術後すぐに歯が入る(Teeth-in-an-hour TM)が可能になったのです。

しかし、治療結果を最良にするためには、十分な3Dシュミレーション能力と解剖学的知識、そして外科や人工歯をつくる補綴治療の技術的能力が重要なことは当然です。特にメスを使わないフラップレス手術を行ううえでは、十分な解剖学的知識と危険を回避する能力が不可欠であり、そのトレーニングを十分に積む必要があります。

これらのことが十分になされていれば、ノーベルガイドを使った3Dビジュアルによる審査診断、治療計画や手術、そして最終的な人工歯治療までの総合的な治療を行うことが可能です。

ノーベルガイドを使った治療は患者さんにとって、また歯科医師にとっても理想的なインプラント治療であり、より予知性の高い革新的な医療となるでしょう。

参考文献 よくわかる歯科インプラント治療 加藤幸大著 現代書林

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