パイレーツ・オブ・カリビアンに見る色彩
最近公開が始まった、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」
もう既に3作目です。早いですね。
わたしは、歯医者なので、この映画のどこに注目していたかといえば、出演者の歯をずっと見ていました。
歯の状態を見れば、そのキャラクターがどんな役所かはだいたい把握できます。
まず、主人公のキャプテン・ジャック・スパロウ。ジョニーディップが演じているわけですが、やはり、海賊なので、前歯には、金の充填物が見えます。しかし、歯の色は全体的に白っぽい感じです。
次に、準主役の面々。
海賊の魂を持つ総督の令嬢エリザベ・ススワン、海賊の血をひく鍛冶職人ウィル・ターナーの二人。
この二人は、多少、汚れている感じはありますが、きれいな白い歯です。
問題はこれからです。
大事な脇役であるブラックパール号の乗組員達(ギプス航海士、ビンデルとラゲッティ)、フライング・ダッチマン号の乗組員であるデイビィ・ジョーンズ、ビルターナーなどは、皆歯が黒から茶色に着色し、歯が欠けていたり、黒い金属の充填物が見られます。非常に汚い印象を受けます。
興味深い人物としては、ヴードゥ教の予言者・ディア・ダルマ。彼女は、歯の色は黒いのですが、歯の形は非常にきれいで、癖はあるけど、決して悪役ではないのかな・・・と予測できます。
この映画が非常におもしろいのは、物語が優れているというのもあるのですが、歯の色が観客に与える影響を非常に計算しているという事です。
歯の色は、色素、明度、彩度の3つによって決められているのですが、これを操作し、変えることによって、人の見方はだいぶ変わってしまうのです。
この効果は、この映画だけではなく、どんな映画でも使われていることです。ホラー映画で、ホワイトニングでばっちりきれいなモンスターなんて、見たことがありません。
新庄選手が、海外へ出るときに集中して歯の治療をして、綺麗な歯を作っていったというのは、非常に有名な話ですが、彼はやはり「歯」の持つイメージの事が本能的に分かっていたのでしょう。
職業柄見る視点がちがいますね。
口、歯、は顏にあるので見られるところ、
意識して,と思います。
新庄選手の歯の色は、便器の白色で とゆうことで注文されとゆう事ですよ。たとえ、例えでも口に入れるものなのでそう聞くと抵抗がありますよね。