しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年12月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 生フェデラー観戦記1(水曜日)。 | メイン | こだわりの品 »

2006年10月 9日 (月)

生フェデラー観戦記2(木曜日)

観戦当日は、あいにくの天気。

前日は早めの就寝で、英気を養ったのですが、天気が曇りだと気分も空回りぎみです。

私の目的はフェデラーだけです。

友人の話によれば、フェデラーは今回の目玉で第1シードだから、おそらく天気が悪くても大丈夫だろうということ。

今回の会場となっている有明コロシアムのセンターコートは開閉式の屋根が付いているので、センターコートで予定されてる試合に関しては雨の心配がないのです。

フェデラーがセンターコート以外での試合は考えられないとのことなので、まず試合は見られることができるというわけです。

ホテルで今日の予定を考えている時、チケットを手配してくれた友人からメールが入りました。

「フェデラーの試合は第3試合に予定されているよ」とのこと。

1試合を90分くらいと考えて、3時間の余裕があります。しかも試合が10時からだから、かなり時間的に余裕があります。

ホテルをチェックアウトし、横浜駅前でゆっくり朝食をとりました。

だんだん、雲行きも怪しくなり、ついに雨が降り出しました。

妻は少し横浜駅前を見てから行くということで、先に出発しました。

横浜駅から京浜東北線を使い、大井町まででて、そこから、りんかい線に乗り換え10分。国際展示場駅に着きました。

いままで利用したことのない駅ですから、地理的に詳しくありません。

地域地図を見つけて場所を確認して出発しようとしたところ、後ろから知らないおばさんに声を掛けられました。

「有明コロシアムはどちらかしら?」

「え、あ、あっちです。」

急に知らない人の声を掛けられたので、びっくりしてしまい、左方向を指さしてしまいました。

そのおばさんは、大急ぎで、左の方へ走っていきました。

もう一回地図を確認したところ、有明コロシアムは右方向だったのです。左方向は国際展示場。

すぐに後を追おうとしたのですが、すでに米粒ほどの大きさになっていました。

「なんて足が速いのだろう」と変なところで感心してしまいました。

もう追いつけないし、私も友人を待たせているので、心で「ごめんなさい」と思いながら会場に向かいました。

会場に着いてまずびっくりしたのが、今日は休日ではなく、平日だということです。今までのジャパンオープンの場合、平日はあまり人が入らず、閑散としているのが常なのですが、今日はとても混んでいるのです。

友人と落ち合い、そのことを訪ねると、「やはりフェデラー効果で、こんな事のなっちゃっているのだよ、現に君だってここに来ているだろ。」

ごもっとも。

とにかく雨が降っているので、観客がセンターコートに集中しているのです。本来ならセンターコート以外のコートにも観客がばらつくため、混み合っているという印象はすくないのですが。(帰宅後、新聞で確認したのですが、シャラポア選手の持つ平日観客動員数を遙かに越える観客動員数だったとか。新記録らしいです)

チケットの管理も今大会は非常に厳しそうです。

絶対にチケットは無くさないようにと注意を受けました。一度離れた座席に再び戻る時もチェックがあるのです。

自分的には、時間的余裕をとって会場入りしたつもりでしたが、それでもぎりぎりかな~とも思っていました。

センターコートでの第1試合森上選手とフランスのFEDOSSOVA選手の試合がファイナルセットまでもつれ込み、思いの外時間がかかり、試合は第2試合の杉山選手の試合の最初から見ることが出来ました。

今回友人に取ってもらった席は、関係者が座る席だったらしく、ものすごく良い席でした。周りには、よく雑誌で見かける顔もちらほら。

しかし、私はそんなことには全く興味がないので、試合をかじりつくように観戦しました。

間近で見る杉山選手は、本当にスマートで、テレビで見る印象と全く違っていました。フットワークも良いし、あきらめないでボールに食らいつく姿は感動すら覚えました。

試合はファイナルで杉山選手が勝つことが出来ました。会場は満場で杉山選手を応援しています。相手のキング選手が本当に気の毒に思えました。_604

しかし、いつもは逆の立場にある杉山選手の事を思うと、勝負の世界は厳しいなと思いました。

試合後、急に会場内がざわつき始めました。

会場にいる松岡修三がマイクを使い大声で、「フェデラーが来ますよ!最近彼はウォシュレットに凝っているらしですよ~」と言っていたのには苦笑い。

初めて生で見るフェデラー選手の感想は、「本当にやる気があるのかな?」と思うほどの落ち着きようです。

対戦相手は前回のこの大会の優勝者ムーディ選手。かなり強そうです。

練習が始まってもフェデラーのテンションが低いのです。かるーく球を打っている感じ。_607

試合が始まってその訳が分かりました。彼は試合が始まっても全くテンションが上がらない感じなのです。しかし、それはテンションが上がっていないのではなく非常に冷静なのです。

相手のムーディ選手はサーブアンドボレー主体のかなり攻撃的なテニスをします。何度もフェデラーは追い込まれるのですが、その都度冷静な配球で相手の逆を丁寧に付いていくのです。

ムーディ選手はかなりサーブが早くてフェデラーは手こずっていると思うのですが、見た目は、「さっきベッドから起きてきました」という感じ。

相手のムーディ選手は肩で息をしている感じなのですが、フェデラーは新聞でも読んでいるかのようにリラックスしているのです。肩の力が全く抜けているのです。

しかも球の配球が絶妙。同じフォームから緩い球、速い球等をくりだし、ミスが少ない。

相手を良く観察しているのがよく分かります。こんな球を打ったらイヤだろうなという球を、いやらしいほど的確に打つのです。

たぶん、フェデラーはテニス以外の仕事に就いたとしてもおそらく良い成績を上げたろうと思います。落ち着いていて、冷静で、クレバーだからです。

ジュニアから中堅ぐらいのレベルの時、フェデラーは気性の激しい選手だったそうです。何かのきっかけでこの精神的な安定を得られたのだと思います。どんな相手でも自分の実力をフルに引き出せる能力が備わったのでしょう。

毎回同じ事を考える自分にうんざりなのですが、「今回もお金を払ってでも見る価値があったな」と思いました。

人様からお金を頂いて生活している私も、患者さんに「お金を払ってもらえる事をしてるのか?」と自問自答したとき、非常に恥ずかしくなりました。

フェデラーのおかげで、自分自身を振り返る事もできました。今回はこれが考えれただけでも来た甲斐がありました。

フェデラーは、今大会、イギリスにヘンマン選手を破って優勝をとげました。優勝スピーチで「来年も日本へ戻ってきたい」といっていたので、来年も応援に行きたいと思います。

フェデラーの試合を見た事により
自分を考えてみる、そんな
弓先生の謙虚な姿勢に私も教えられました。

by 長野のゆここ | 2006/10/09 19:36:31

しろくま先生、こんにちは。
東京に住む、しろくまです。2度目のコメントです。
…実は私も、フェデラー見に行ったんですよ!
土曜日ですが。
日射しの強いピーカンな日で、日焼けしないように観戦するのが大変でした。(^_^;)

そうそう、来年も来るって言ってましたよね。
私も来年も行くつもりです。
しかしあの修造くんのテンションの高さ…。いつもながら、すごいです。(^_^;)


長野のゆここさま
ありがとうございます。

東京のしろくまさんへ
お久しぶりです。
お天気の中、観戦できてうらやましいです。
良かったですね。
来年はお会いできたらいいですね。

by しろくま | 2006/10/10 15:08:11

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。