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2010年9月 1日 (水)

ガルバニー電流について

41sttqihiql__sl500_aa300__2 本日は、吉川涼一先生の著書『金属アレルギーと歯科治療』より、ガルバニー電流についてお届けいたします。

◇ガルバニー電流と電磁波の問題

金、銀、アマルガム(水銀合金)など、2種類以上の金属が口の中に存在していると、電解質となる唾液を通して、微量の電流が流れることがわかっています。

これは、いわゆる「ガルバニー電流」と呼ばれるものです。

話は1780年にさかのぼります。

イタリアの解剖学者・生理学者のアルバニー博士は、解剖して吊してあったカエルの足が、金属に触れてけいれんを起こすのを偶然発見し、からだの異なる金属が触れていると、直流電流が流れることを突き止めました。これを「ガルバニー電流」と呼ぶようになりました。

口の中も、2種類以上の金属によって、このような電気が普通に発生しています。

スプーンやフォークだけを口の中に入れていると、変な味がしたり、イヤな感じがしたことはありませんか。あるいは、銀紙やアルミホイルのような金属質のものを奥歯で噛んだときに、全身がゾクゾクッとした、という経験もよくあることでしょう。

これらは、歯科金属によって起こされる電気、ガルバニー電流のいたずらです。

口の中に発生する電流のことは以前から知られていましたが、歯科金属アレルギーの症例が報告されるようになった現在、この電流は問題視されています。

なぜなら、口の中にガルバニー電流が流れたときに、歯科金属からは大量の金属イオンが溶け出すからです。

溶け出した金属イオンは唾液に混じって体内に入っていき、歯科金属アレルギーの発症を促す、というわけです。

また、私たちのからだのはもともと電気的な信号を発生して機能していますが、それよりも大きな電流が口の中に流れると、正常な神経機能をじゃまする可能性があるということも指摘されています。

それが、さまざまな原因不明の症状を引き起こしているのではないか・・・・・だから、メタルフリーにしたときに、それらの症状があっさり消えていくことがあるのではないか、というわけです。

ガルバニー電流以外でも口に中の金属が起こしているのではないかという新しい疑惑があります。それは、歯科金属が電磁波を集める、ということです。

電磁波のからだへの影響の因果関係も、医学的に証明されたものではありませんが、電磁波の人体への悪影響は、世界でも多数の報告があります。口の中の金属が、電磁波を常に集めているというのは気持ちのいい話ではありません。

メタルフリーにすることの意義は、これらの不安な要素もなくすことが出来るというメリットにも繋がると思います。

参考文献 『金属アレルギーと歯科治療』 吉川涼一著 現代書林

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