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しろくま先生のブログ
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2010年3月31日 (水)

解剖学的な位置

昨日は、親知らずの抜歯が5本、歯根端切除の手術が1件。日に日に、手術する件数が増えてきています。

院内での手術といえば、一般的には小手術に分類されるのですが、歯肉を剥離し、骨を削除することに変わりがないので、手術の大小はあまり関係ないと思います。

手術をする上で一番考慮しなければいけない事は、解剖学的なイメージです。

教科書レベルでの解剖の知識とエックス線上での画像解析をクロスさせなければなりません。

では解剖といってもなんの解剖を一番チェックしなければいけないかというと、それは、血管の走行と神経の走行だと思います。

神経に関しては、エックス線ではなかなか解析が難しいので、教科書レベルの情報を豊富に蓄積するしかないのです。しかし、切開の際に、丁寧に剥離をしていけばある程度は危険な状況を回避できるのではないかと思っています。

もっとも注意深く手術を行わなければいけないのが、血管の走行に関してです。

ほとんどの血管が粘膜内に入っていますが、希に骨内に走っている血管もあります。前歯部、小臼歯部の血管は比較的細いので、止血も比較的簡単なのですが、大臼歯部になると、血管自体が太くなってくるので、止血自体も非常に困難になってきます。

しかし、最近ではCT撮影により、骨内の断層撮影が出来るようになってきたので、5割程度は確認出来るようになってきました。しかし、すべての患者さんにCT撮影を勧めることは難しいです。今後も、解剖の知識と経験で対応するのが現状のようです。

しかし、サイナスリフトなどのインプラントがらみの小手術に関しては、やはりCT撮影は必須になってきますので、そこはしっかりやっていきたいと思います。

事前のしっかりとした患者さんのリサーチでかなり医療事故は防げるのかなとは思っています。

もちろん、ボーンワックスやレーザーといった止血用具の管理も大事ですが・・・。

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