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2009年8月23日 (日)

二十代にも歯周病が増えている

本日は、坂本貴史先生の著書『歯と口の悩みを解決する本』よりお届けいたします。

◇二十代にも歯周病が増えている

歯科疾患実態調査《厚生省(当時)・一九九九年》によると、五~十四歳で37%、十五~二十四歳で65%の人が、歯周病の第1期症状である歯肉炎にかかっています。

この割合は、年齢が上がればさらに増えます。まさに国民病ともいえます。

歯周病がこんなに増えたのはむし歯が出来る原因と同じで、繊維質の多い野菜や硬いものを食べなくなったからです。スナック菓子などの軟らかいものを食べる人が増え、口の中に歯垢が出来やすい状態を作り出しているのです。

そして、歯周病は感染することもあるので要注意です。余計なおせっかいかもしれませんが、たとえ恋人同士でもキスをするにはエチケットが必要です。きちんと歯の手入れをしておくのも愛情の一つではないでしょうか。

また、糖尿病との関連も見逃すことができません。糖尿病は、病気そのものよりも動脈硬化、腎臓病、網膜症などといった合併症が怖い病気です。

この病気になると、唾液の分泌量が減ります。そのために、喉が渇くという現象が目立ちます。

異常に喉が渇いてしかたがないという症状から糖尿病が発見されることがよくあります。そして、喉が渇くと、口の中が不潔になりやすくなります。

若い人が糖尿病になった場合は、多くのむし歯が出来るという傾向があります。中年以上の人が糖尿病になった場合は、むし歯より、むしろ、歯周病にかかりやすく、その結果、総入れ歯になる比率が高いという傾向があります。

不幸にして糖尿病になってしまったら、口の中の清潔を保つように注意することが、極力必要です。

さらに、この病気で注意しなければいけないのは、全身の抵抗力が著しく低下することです。ちょっとした傷でもなかなか治りにくいという症状がよくおこります。歯を抜かなければならなくなったときなどは、事前に糖尿病であることを歯科医に伝えるようにしましょう。

参考文献 歯と口の悩みを解決する本 坂本貴史著 法研

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