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2009年7月24日 (金)

5年間で骨レベルはほぼ変化せず

本日は、デンタルトリビューン紙2009年7月号よりお届けいたします。

★インプラント困難症例にも朗報

《米国》インプラントの正否に関わる要因の一つに、埋入部位の骨のリモデリングがあります。kの度、約600本におよぶインプラントの長期観察の結果、インプラントの埋入時から上部構造装着までの6ヶ月間にみられる骨レベルの喪失が5年間に見られる骨レベルの喪失の約9割を占め、その後はほとんど変化がなかったという報告がJournal of Periodontology(2009;80:725-733)に掲載されました。

★192人、596本を5年観察

 インプラント治療の目的は失われた口腔機能の回復であり、インプラント体とのその周囲の長期的維持が重要になります。埋入部位の骨質や骨密度は長期予後に大きく影響し、古くなった骨を溶かし吸収する破骨細胞と骨芽細胞による骨にモデリングの機能がしばしば課題になります。

これまでの多くの研究では、インプラント埋入がインプラント周囲組織の回復を妨げていると考えられていました。よって、実際にインプラント処置を行う際には、慎重な治療計画の策定とインプラント周囲の骨および軟組織のマネジメントや取り扱いに関心が注がれてきました。

そこで、テキサス大学サンアントニオ校歯周病主任教授、かつ米国歯周病学会(AAP)会長であるDavid.L.Cochran氏らは、5つの施設から登録した18歳以上の患者192例、596本についてインプラント埋入後5年間におよぶ経過観察を行いました。

被験者の登録基準は、適切な口腔衛生状態を維持していること、および、インプラントサイトに十分な骨量があることとし、除外基準はヘビースモーカー、噛みたばこ愛好者、薬物濫用者、適切に治療されていない歯周疾患患者として、スクリーニングが行われました。

また、X線写真は上部構造装着時、上部構造装着後6ヶ月目、上部構造装着後1年目から毎年5年目までを撮影しました。

★インプラントの違いは影響せず

その結果、骨喪失レベルは上部構造装着時に2.44±1.20mm、上部構造装着後1年目に0.22±0.42mm 5年目に0.18±0.88mmで、5年間で総計2.84±1.63mmであることが示されました。つまり、インプラント埋入後5年間に見られる骨喪失の約9割が初期の半年間に見られたということである。これにより、臨床上の意味のある骨レベルの喪失は、インプラント埋入時から上部構造装着までの期間に生じていることがわかりました。

さらに、Cochran氏らは上部構造の種類(スクリュータイプ、シリンダータイプ)、埋入法(1回法、2回法)、インプラント体の長さ(8~10mm、12mm、14~16mm)別に解析を行ったが大きな差が見られなかったため「上部構造の種類、インプラント体の長さとは関係なく、骨レベルはほとんど変化しないことが確認された」と結論しました。

出来る限り患者の歯を残そうと努力しても、残念ながら歯を喪失してしま患者さんがいます。同氏は、「本研究では、インプラント周囲組織が5年間もの長期にわたって残存していたことがわかり、インプラント困難症例に対しても治療できる可能性を示した。インプラント周囲組織の早期治癒に影響する因子とは異なるということである」と言及し、「インプラントを埋入することの正当性を補強する重要な1つの証明になる」とまとめました。

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