『いっしん虎徹』を読んで
山本さんといえば、昨年、「利休にたずねよ」で直木賞を受賞し、映画では「天下の城」が映画化されるなど、大いに活躍されている時代小説家です。
今回、読んだ「いっしん虎徹」なのですが、一つの男の生き方のモデルを示していると感じ、このブログで紹介しようと思いました。
この本の主人公虎徹は、元々は、鎧の鍛冶だったのですが、一念発起して、刀鍛冶になるべく江戸に出てきます。彼の頭の中には、常によい刀を鍛えることしかなく、どんなときにでも刀に適した鉄を探してさまよいます。
この本は、強くてよい刀というのは、強くて切れ味だけが良い刀を、良い刀とは定義していません。そこに虎鉄が気づくまでにには、何年もの月日と挫折を繰り返していきます。
男にはいろいろな生き方があります。しかし、私はこの虎鉄の生き方に非常に共感してしまいました。
どんな風に共感したかを知りたければ、一読をおすすめいたします。
最近のコメント