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2009年2月16日 (月)

三つ子の魂百までも!

本日は、医歯薬出版から『ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド』よりお届けいたします。

◇健康な口

健康な口とは、むし歯がなくてきれいな歯並びをしているだけでなく、「食べる」「話す」という役割が十分に発揮でき、豊かな生活を支える口のことです。

この「食べる」「話す」という口の役割のためには、乳幼児期からよく噛むことや歯磨きをすることが大切です。

◇歯磨きはいつから始めればよいの?

乳幼児の歯磨きは、次の4つの段階に分けられます。

1:歯磨き準備期(誕生~約6ヶ月)

生まれてから半年ぐらいは、歯ははえてきません。この時期は、母乳をあげた後の口の中は唾液がきれいにしてくれるため、口の中の清掃は必要ありません。歯が生え始めるまでの準備として、顔や口のまわりを触ってあげ、触れられることに慣れさせましょう。

2:歯磨き導入期(約6ヶ月~約1歳半)

生後6ヶ月くらいから、下の前歯が生え始めます。下の前歯が生え始めたら、ガーゼや綿棒で歯をぬぐう程度から始め、口の中を触れられるのに慣れていなから、歯ブラシを使い始めます。歯ブラシをおもちゃとして慣れさせるとよいでしょう。

1歳頃には、上下の前歯が揃ってきます。上の前歯は唾液が届きにくく汚れが残りやすいので、糖分の多いものをよく食べたり、飲んだりする習慣があると、むし歯が出来やすくなります。寝る前に母乳をあえることや、哺乳瓶でジュースやスポーツ飲料を飲ませることもむし歯の原因となります。

この時期には、1日1回の仕上げ磨きを習慣づけるようにしたいものです。まずは、離乳食を食べた後の機嫌のいいときを見計らって、仕上げ磨きの練習を始めましょう。膝の上に寝かせ、口の中をのぞき込むような姿勢を取ると磨きやすくなります。子どもがスキンシップのひとつと思えるような楽しい雰囲気を作るとよいでしょう。

3:歯磨き習慣化の時期(約1歳半~約3歳)

1歳半くらいから、今度は奥歯が生えてきて、2歳半くらいには乳歯が全部生えそろいます。奥歯の噛む面の溝にはプラークが溜まりやすいので、しっかりと歯磨きを行う必要があります。しかし、この年齢では、まだ歯ブラシをうまく使うことはできません。3歳くらいまでは、歯磨きを無理にさせるよりも、食生活に気をつけ、歯磨きの習慣を身につけさせることが大切です。遊び感覚で家族一緒に歯磨きを行うと歯ブラシに興味を持ち、大人や兄姉のまねをするようになります。

自分でやろうとする意欲を大切にし、思い通りに磨かせた後、保護者が確実に仕上げ磨きをするのがよいでしょう。最初は歯ブラシを噛んでしまい、すぐ毛先が開いてしまうので、子どもが使う歯ブラシと仕上げ磨きよう歯ブラシの2本を用意します。また、この時期には、ブクブクうがいもできるようになるため、歯磨きやおやつの後にはブクブクうがいをするように練習させることも大切です。

4:歯磨き上達の時期(約3歳~約5歳)

すでに乳歯は20本生え揃っています。食後すぐの歯磨きの習慣もつき、ぶくぶくうがいも上手くなってきているこの時期に、歯磨きの必要性や意識を少しづつ理解させ、自分で上手に磨けるようにしていくことが大切です。まずは、歯ブラシを噛まないこと、同じ歯を繰り返し磨くことから始めます。子どもがうまく磨けたら、いっぱい褒めてあげてください。それでも一番奥の歯などの磨き残しやすいところは、保護者の仕上げがまだ必要です。また、この時期は歯と歯の間に汚れが溜まり、むし歯が増加しやすいので、デンタルフロスと呼ばれる糸状の製品で汚れを落とし、フッ素入りの歯磨きも使用するとよいでしょう。

☆仕上げ磨きのポイント

ポイント1

上の前歯の歯と歯肉の境目、奥歯のかみ合わせの溝、歯と歯の間は汚れが残りやすいところです。

ポイント2

歯ブラシは歯に垂直に当て、細かく振動させましょう。

ポイント3

上の歯を磨くときは上唇の裏側にある筋を磨かないように気をつけましょう。奥歯から磨き始め、痛みを感じやすい上の前歯は最後に磨きましょう。

ポイント4

奥歯のほっぺ側と前歯の裏側を磨くときは「イー」、下の舌側を磨くときは「アーン」という口をさせて磨いてあげると磨きやすいです。

参考文献  ご存じですか?ライフステージでわかる歯と口の健康ガイド 川本亜子著分 医歯薬出版

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