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2009年2月 4日 (水)

食品媒介疾患 世界的に拡大

本日は、デンタルトリビューン紙2009年1月号よりお届けいたします。

食品媒介疾患 世界的に拡大 ~WHO,NPO 最優先の対策を呼びかけ~

◇(スイス)国の貧富にかかわらず、世界的に食品媒介疾患が増加していることを世界保険機構(WHO)が警告しています。2008年11月20日付けのReutersで報じられました。

◇感染症の30%に関与

最近では、中国で汚染されたミルクにより5万人以上の幼児が腎疾患を発症し4人が死亡したほか、米国では1.400人以上がサルモネラ菌に感染するなど、汚染された食品による疾患や死亡が相次いでいます。

WHOの食品安全責任者Jorgen Schlund氏は「新たな感染者の約30%が、食品の生産過程において、混入したバクテリア、ウィルス、寄生虫、化学物質、毒物によって発症していると推定される」と指摘し、「いくつかのデータにより食品媒介疾患が増加している状況を把握するにはさらなる研究が必要とされる」と話しました。

国連によりますと、毎年220万人の幼児が汚染された水や食物、劣悪な衛生状態が原因のコレラなど下痢疾患で死亡しています。

同氏は、食品の製造過程においては、あらゆる段階での監視が必要であるとし、「食の安全を徹底させたいと考えるならば、“農場から人の口に入るまで”、つまりすべての過程に関わらなければいけません。食品製造過程の最終段階だけで食の安全を保証できると考えるのは明らかに誤りです」と述べました。

しかし、多くの国で、規制当局は協力して対応することが出来ていません。中国のメラミン混入事件では、実に16の異なる部局がなんらかの形でかかわっているといいます。

◇正確な発生予測は困難

また、ハーバード医科大学小児腎疾患教授のJulie Ingelfing氏は、障害の程度や割合も高かった。そこで、年齢、機能障害の程度、認知機能の程度、肺炎の臨床徴候などによって補正を行い、再び解析しました。その結果、口腔ケアなしの群における肺炎による死亡リスクは、口腔ケアあり群に比べて3倍以上高いことがわかりました(オッズ比:3.57 p=0.03)。

高齢者の肺炎は、唾液や食物の誤嚥により引き起こされることが多いのです。Bassim氏らは「肺炎のリスクは、誤嚥を起こした時に咽頭内に存在する細菌叢の質と量によって変わる」と述べ、「口腔ケアにより誤嚥される唾液の量や誤嚥の頻度が減少するわけではないかもしれません。しかし、本結果は、口腔ケアによって口腔内の環境が改善し、肺炎による死亡リスクが有意に減少することを示した」とまとめました。

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