歯ブラシ1
本日は、沼部幸博先生の著書『絵で見る予防歯科』よろお届けいたします。
◇歯ブラシ
むし歯(齲蝕)や歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を取り除く一番の方法は歯磨きで、その際、もっとも頼りになるのは歯ブラシです。5年前の調査によると、日本人の99%近くの人が歯磨きを毎日かかさないそうです。
そこで、歯ブラシの選び方と持ち方、そして交換時期についてお話しましょう。
◇歯ブラシの選び方
薬局やスーパーマーケットには、さまざまな種類の歯ブラシが並んでいます。自分にあったものを選ぶのはむずかしそうですね。
歯ブラシには大きくわけると手用歯ブラシと、電動歯ブラシとがありますが、今回は手用歯ブラシについて説明します。
大人の方が使う場合には、大きさは、大人用と書かれているものであれば良いでしょう。私は、歯並びの悪い方には、それよりすこし小ぶりのものをおすすめ致しております。毛の硬さは、歯肉が健康な人なら『ふつう』、腫れたり炎症のある人なら『やわらかめ』を選びます。
毛の材質は動物の毛よりもナイロン製のほうが一般的で、3列ぐらい毛が植えているものが多いようです。毛の先の形は色々ありますが、細くとがったタイプは、歯と歯肉の間に入りやすいものをねらったものです。柄の太さや形もいろいろありますが、しっかりと持ちやすいものであればどれでも結構です。
◇歯ブラシの持ち方
持ち方は、パームグリップより、鉛筆の持ち方であるペングリップの方が歯ブラシの頭の小回りがきき、当てる力も調整しやすく、毛先に加える働きを自由に制御することが出来ます。(写真はパームグリップ)
◇歯ブラシの交換時期
歯ブラシの交換時期の目安の一つ。歯ブラシを後ろから見て毛先がフレーム(枠)からはみ出していたら、毛が開いてしまっている証拠。その時が変える時です。
使った後には、毛の部分をよく洗い、頭を上にして自然乾燥させ、常に清潔に保つように心がけましょう。
そして、本当に自分にあった歯ブラシであるかどうかに自信のない方は、かかりつけの歯医者さんや歯科衛生士さんに選んでもらうことをお勧めいたします。
明日へ続きます。
参考文献 絵で見る予防歯科 沼部幸博著 クインテッセンス出版
歯科医の先生に前から聞いてみたかった…んですが
ずいぶん昔、笑ってこらえてだとおもうけどTV番組に菓子職人の人がでてて
職業病で虫歯に悩まされるみたいなこといってて
40代ですでに半分くらい歯をなくして入れ歯いれてるとか…(たぶん記憶では)
と言っていた
工業的に大量生産はべつとして、手作りで作ってる菓子職人だと
虫歯になりやすいんでしょうか?
どれくらいの頻度で味見するのか…とかあるんでしょうが…
スラゴンさん
コメントありがとうございます。
まず、基本的にむし歯になるシステムとして、口の中に糖(砂糖)がないと、むし歯になりません。
ですからお菓子職人さんが職業病的に
むし歯が多いとなると、
お菓子の味見(試食)を繰り返し、その都度歯磨きをしないと、あるいはむし歯になりやすい環境になるかもしれません。
職業病的にむし歯になることで有名なのが、
酸を扱う工場に勤めている方は、
酸蝕歯という歯が溶けやすくなるというのは、
有名な話しです。