病院の難解な言葉、言い換え
本日は、福島民報、平成20年10月22日分の社会面よりお届けいたします。
☆病院の難解な言葉57語言い換え~国立国語研究所が提案~
「予後」は「病状の見直し」のこと、「メタボ」は肥満ではありません-。病院で使う難解な言葉をわかりやすくし、患者の理解を助けようと、国立国語研究所は二十一日、五十七語の言い換えを提案しました。
約四千三百人を対象にしたアンケートで市民が病名や症状、医療用語で意味を誤解している現状が判明し、医師も交えた委員会が検討しました。来春に最終報告、医療現場向けの手引き書を市販します。
提案によると、「予後」は、医師が余命の意味で用いることもあり、言い換えが必要と判断しました。
生活習慣病につながるメタボリックシンドロームは「内臓の脂肪が溜まって病気を引き起こす状態」としました。肥満と混同し、腹周りの値(男性八十五センチ以上、女性九十センチ以上)で決まるとの誤解が目立ち「血圧、中性脂肪、血糖値の二つ以上が高いという基準があります」との説明を求めました。
患部の一部を切り取り調べる「生検」は、医師が痛みの程度などを患者に話し、心理的負担を軽くする必要性があると指摘します。糖尿病治療に使う「インスリン」は「血糖を低下させるホルモン」と提案、インスリン注射は一生続くとの誤解があると注意喚起しました。
普及させるべき概念でもカタカナでは分かりにくく「インフォームドコンセント」は患者中心の医療の理念であることから「納得診療」「納得できる医療を患者自身が選択すること」と言い換えました。
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