歯科の治療は細分化されています2
昨日の続きです。本日も茂木先生の著書よりお届けいたします。
歯科のみの細分化が歯科治療を発展させた
戦後、チョコレートやガムなど、また甘味料の摂取により虫歯が大量に増加し、歯科医師の需要が増しました。
それに伴い、保存に関する学問、技術、補綴に関する学問、技術は手法、材料などにおいて著しい発達を遂げてきました。
また、口腔外科においても、みつくち、変形した顎、口の中の腫瘍など口腔周囲の手術の基礎を築いてきました。また、歯科医師の使命の一つである咀嚼機能の回復のための咬合理論である口の中の噛み合わせを詳しく研究する学問が隆盛いたしました。このように歯科を、細分化し、研究できたのは医科と歯科がまったく別に発展してきたからだと思われます。すなわち歯科が網の目のごとく、学問を統計だててこられたことは、いろいろなことが解明され、創造されたよい点であったと考えます。
☆歯科の中には外科もあれば内科もあります。
歯科は単独で細かく発展しましたが、医科の一分野だという点が重要です。口の中、また周囲の学問に対してはオーラル・サージェリー(口腔外科)、オーラル・メディスン(口腔科)として発展してきました。
さらにオーラル・フィジシャン(口腔内科医)としての歯科医学の確立がさらに必要であると思います。全身から診た口腔の管理を行っていくことが歯科医師すべてに必要なことであると思います。
すなわち、口を消化器としてとらえ、全身管理を考慮に入れた口の粘膜、口蓋、舌を含む口腔内の細菌のバランスと従来のオーラルリハビリテーション(顎を噛み合わせの機能の回復)をすべて含む口を全身の一部としてとらえた包括医療を行うことが、我々が《消化器の最尖端》を治療することが出来る医療に携わる道であろうと考えています。
参考文献 歯医者さんにかかると寿命が延びる 茂木伸夫著 愛育社
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