ホワイトニングとは1
今回は、平原順也先生の「美しい歯を手に入れる本」からホワイトニングについてお届けいたします。
ホワイトニングとは?
歯の内部からきれいにしていくのがホワイトニング
ホワイトニングは別名ブリーチング(bleaching=漂白)とも呼ばれるとおり、変色している歯の表面にホワイトニング剤(漂白剤)を塗って、脱色しながら歯を白くしていく方法です。
真っ白なシャツも、繰り返し着ているうちに洗濯しても黄ばみが取れなくなるものですが、私たちの歯も、食生活や嗜好品などによって少しずつ変色していきます。コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーなど、色の濃い飲み物や食べ物、またタバコを吸う習慣がある人など、歯の表面のエナメル質から内部(象牙質)にまで色素が沈着していき、いくらブラッシングをしても落ちなくなってしまいます。
ホワイトニングはこのように内部に沈着してしまった色素を取り除くことが出来るため、歯が白くなるのです。歯の表面に塗ったホワイトニング剤の成分(過酸化水素水・過酸化尿素)から発生するフリーラジカル(活性酸素)により、歯の内部に沈着している汚れを分解することで、歯の内側から白くしていくのです。
自然できれいな白さを引き出すホワイトニング
ただし、人によって歯の色はさまざまです。自然な歯の色の中には青味がかった白もあれば黄色味を帯びた白、ピンクやオレンジ、灰色や茶色がかった白もあります。
ですから、ホワイトニングの効果にも個人差があります。また歯の厚さや色素沈着の程度、変色の原因などによって、比較的少ない回数で結果が出る人もいれば、ある程度回数を重ねて希望の白さに到達するケースもあります。
ホワイトニングは、その人がもともと持っている歯の色味を生かしながら、もっとも自然ですっきりとした、きれいな白さを引き出していくものと考えていただければいいでしょう。
もとの歯の色味によって得られる白さもさまざまですので、カウンセリングの際によく相談しても変わりがありません。
クリニックには「シェードガイド」と呼ばれる歯の色見本が用意されていますので、もとの歯の色とシェードガイドの色とを比較して、どの程度まで白くしたいのか具体的に希望を伝えると良いでしょう。
明日へ続きます。
参考文献 美しい歯を手に入れる本 平原順也著 現代書林
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