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2007年10月12日 (金)

口の役割

本日は、徳島大学歯学部で記念出版された「なるほど現代歯塾」からお届けいたします。

口の構造

一般に口と言われている部位は、解剖学的には口腔と呼ばれ、口唇の後方の空間とそれを囲む周囲の壁構造を指します。また、口腔の最後部を口峡(こうきょう)といいます。口を大きく開けたとき、口峡の後方に見えるのどは咽頭(いんとう)と呼ばれ、口から胃へ続く食物の通路と鼻から肺へ続く空気の通路が交差する場所になります。そのおかげで口で呼吸することが出来ます。人間にとって口の役割は「食」に関連するものと「呼吸」に関連するものと大きく2つに分けて考えることが出来ます。

食に関する役割

咀嚼とは、食物を良くかみ砕く事ですが、肉食動物のように、食物を食いちぎって飲み込むだけの食べ方と違って、咀嚼する間に食物が適度な大きさと軟らかさになり、唾液と混ざって飲み込みやすい状態になります。また、かみ砕く事によって、食物の味や食感を楽しむことが出来ますし、その間に食物に混入した異物や異常な味に気づいて、有害なものを飲み込む危険を避ける事もできます。

口の中に分泌される唾液には、消化や殺菌にほか、口腔内を緩衝(中和)し、洗浄することなどさまざまな作用があり、口の役割を助けています。のどでは食物と空気の通り道が交差するので、ものを飲み込むためには、空気の通路を閉鎖する必要がありますが、口の働きに異常があると、うまく閉鎖できずに食物が器官に入ったり鼻に逆流したりする危険があります。したがって、口が健康でないと健全な食生活を営むことができません。

呼吸に関する役割

普段は鼻で呼吸する人も、運動する時や深呼吸するときなど、大量の空気を出し入れする場合には口を使って呼吸します。ただし、日常的に口呼吸(こうこきゅう)すると、口が乾燥して口の健康のためには良くありません。

また、空気を吹きかける際には、鼻でなく口を使うことが多いと思います。しかし、人間にとってこのことは、コミュニケーションの手段として、別の大きな意味を持っています。

人間は、口で呼吸出来ることを利用して言葉を発します。動物も喉を使って鳴き声を出しますが、人間の様にそれを言葉として表現するためには、口の役割が重要になってきます。正しく発音するためには唇や口の形開き具合、舌の位置などを正しい状態にする必要があり、歯が揃っていることも肝心です。

また、顔の皮膚と骨の間には表情筋といわれる薄い筋が存在します。表情筋は、おもに口や目、鼻、耳などの周囲に存在することから、顔の穴の開閉と関わりが深く、正しい発音をするためには口の表情筋もうまく使いこなさなくてはなりません。

人間の場合、顔の皮膚が薄いこともあって、表情筋の細かい動きは文字通り顔の表情となって表れ、時にはしゃべらなくても相手に気持ちを伝えることが出来ます。

特に、口や目には表情筋が集中しており、口もとの表情は、相手に伝わる印象にも影響してきます。

人間にとって口は、補助的な呼吸器としてだけでなく、コミュニケーションの手段としても重要な役割を持っているので、口の働きに障害があると、意思疎通にも支障をきたすことになります。

口は消化器の一部でもあり補助的に呼吸器の一部でもあることから、口の役割として咀嚼器、味覚器、発音器、呼吸器などが上げられます。

ここでは、「食」と「呼吸」に関連づけて考えてみましたが、このほかにも健康の維持・増進、美容、スポーツなどと関連して考えれば、その役割は非常に多彩です。

そうした口の役割を考えると、考え方によってその数は多くもなり、少なくもなり、単純な数字で示せるものではないというのが結論です。

参考文献 なるほど現代歯塾 徳島大学歯学部著 医歯薬出版

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