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2007年6月15日 (金)

ビタミンによる口腔前癌病変発症の抑制効果

本日のトピックはデンタルトリビューン紙からのお届けいたします。

(米国)特定のビタミンを摂取することによって、口腔前癌病変の発症のリスクを軽減出来ることが最新の研究より明らかになりました。

New England Resarch Institutes(マサチューセッツ州ウォータータウン)の研究員Nancy Nairi Maserejian氏は、ハーバード大学(マサチューセッツ州ボストン)の研究員らとの共同研究を行い、4万2,340人の男性を対象にカロテノイドおよびビタミンC、E、Aの摂取量と口腔前癌病変の発症率の関連についての追跡調査を行いました。

被験者に対しては、2~4年ごとに食生活とビタミンを含有するサプリメントの摂取状況についての調査をおこないました。

調査の結果、1986~2002年の間に白板症などの口腔前癌病変の発症が207例認められました。

ビタミンEは口腔前癌病変の発症リスクを高める傾向にあり、それは特に喫煙者およびビタミンEサプリメント摂取者で顕著でした。βカロテンも喫煙者で発症リスクを上昇させたが、ビタミンCをサプリメントでなはなく、食物由来で摂取していた被験者では発症リスクは低減していました。

前癌病変の発症傾向は、ビタミンC,ビタミンAおよびカロテノイドの摂取量とか関係がありませんでしたが、ビタミンCを豊富に含有する食物を摂取することが前癌病変発症リスクを大きく低減することがわかりました。

通常の食物を介してビタミンCを最も多量に摂取していた被験者は、摂取が最も少なかった被験者に比べて、前癌病変発症リスクが50%も低い結果になりました。それに対して、βカロテン、リコペン(リコピン)、ルテイン/ゼアキサチンは、発症リスクに何ら影響しないことも明らかになりました。

なお、ビタミンEおよびβカロテン摂取が喫煙者においてリスクを高めたことについては、今後さらなる研究が必要です。

同氏らは、「ビタミンCや他の栄養素を豊富に含む食物を摂取することは、我々の健康を助けるものであります」と話していますが、そうした働きを担っているのがビタミンCであるのか他の栄養素であるのかは分かってはいません。

ビタミンEは意外でした
やはり ビタミンCは何にも良いのですね。

by ゆここ | 2007/06/15 8:55:55

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