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しろくま先生のブログ
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2006年11月 9日 (木)

デンタルフロス

皆さん、「デンタルフロス」って知っていますか?

歯と歯の間に挟まった食物残差を取り除く、糸の事です。ワックスコーティングがしてあったり、ハーブの香りがしたりと、最近多くの商品が発売されています。

年を取り、私も必ず食事の後は、使っています。今日はそんなお話。

Dental Tribune紙からのレポートです。

舌と歯のブラッシングに加え、1日2回フロッシングを行うと、2週間で歯肉出血が38%減少することが、双生児を対象とした研究で明らかになりました。

フロッシングを行わなかった群では、歯肉出血部は約4%増加しました。

研究グループは、12歳~21歳の双生児51組を対象に、一重盲検ランダム化比較試験を実施しました。

対象を、手動による歯と舌のブラッシングを1日2回行う群(TB群)と、これらのブラッシングに加えてフロッシングを併せて行った群(TB+FL群)の2群に分けて、研究開始前後に歯肉出血および口臭を調査しました。

なお、双生児を対象とし、食生活や健康、生活習慣などの環境因子をほぼ同一とし、症例群(TB+FL群)と対象群(TB群)をマッチングさせました。

その結果、TB+FL群では2週間で歯肉出血部が38%減少し、ブリーディングスコア約42%減少しました。

一方、TB群では、歯肉出血部は4%増加しました。口臭に関しては両群の実施前後の改善に著しい有意差を認めたが、両群間に有意差は認められなかった。

研究グループの一人で、ニューヨーク大学(米ニューヨーク州)歯学部齲蝕学総合診療部のWaiter A Bretz博士は、「歯肉出血と口臭は、口腔衛生不良を示す初発症候であり、歯周疾患に繋がる可能性がある。歯周疾患や齲蝕を予防するには、自宅で徹底的に口腔ケアを行い、定期検診を受けることが肝心であります。」と述べています。

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