子どもの歯を守れ!! 2
昨日もブログに書きましたが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいません。
この菌はもともと人の口の中にいるものでは無いのです。では、ミュータンス菌はいつ口の中に入ってくるのでしょうか?
1992年のアメリカの集計データによれば、ミュータンス菌の感染は、生後19ヵ月(1歳7ヵ月)から31ヵ月(2歳7ヵ月)の間に集中しています。
生後19ヵ月までの子どもの口には、ミュータンス菌がほとんど見られないのに、その後すこしずつ感染する子ども達が増えていって、36ヵ月(3歳)以降になると頭打ちになり、あまり増えていません。
ここでちょっと、誤解のないように繰り返しておきますが、ミュータンス菌に感染することイコール虫歯になるということではありません。
口の中にミュータンス菌の数が多くなって、さらにそこに砂糖が入ってきてはじめて虫歯になっていくわけですから、実際に虫歯になるパーセンテージは、ミュータンス菌を保菌する(感染して菌を持っている状態)パーセンテージよりもう少し低くなります。
さらに、生後19ヵ月前に感染すると虫歯になりやすく、36ヵ月以降に感染すると虫歯になりにくいという結果も出ているのです。
つまり、ミュータンス菌の主要な感染時期は19ヵ月(1歳7ヵ月)から31ヵ月(2歳7ヵ月)までの、わずか1年の間。この間に母子感染を防げば、子どもを虫歯の危険からかなりの確立で守れるということになります。
とりあえず、お母さんに注意してもらいたいのは、生後19ヵ月(1歳7ヵ月)から31ヵ月(2歳7ヵ月)の1年間です。せめてこの間だけでもいいから、お母さんの口から子どもにうつさないように、そして子どもの口の中にミュータンス菌を増やさないようにして欲しいのです。
この続きは明日へ
参考文献 「もう虫歯にならない」 花田信弘著 新潮OH!文庫
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