しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2023年10月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 歯石を取ってみよう2 | メイン | 歯石を取ってみよう4 »

2006年5月23日 (火)

歯石を取ってみよう3

今回はいよいよ歯周病の治療に入ってきます。(前半)

歯周病は患者さんと術者との共同作業ということをまずしっかりと頭に入れておいてください。歯医者や衛生士に頼りきりで、自分で歯磨き(プラークコントロール)を行わないと何の意味もありません。

歯周病は何の目的のためにどのような治療をするのか?

2つの治療が基本になってきます。

1:プラークを減少させる→細菌数を減らす

2:危険因子を取り除いたり、改善する→生体の防御機構を強める

このような目的で治療いたします。

  1. 歯肉の炎症症状を止める
  2. 歯周ポケット内の諸症状あ(出血、排膿、浸出物の存在等)を止める
  3. 付着(歯肉と歯が付いていること)の喪失と歯槽骨の吸収を停止させ、安定させる
  4. 再感染の元になる歯周ポケットを出来るだけ減少させる
  5. 再感染と炎症の再発を抑える
  6. 出来れば歯根面の新付着をはかる
  7. 動揺歯を安定させる
  8. 健康で機能的な咬合を確立させる
  9. 外観的にも美しい歯周組織を創り出す

患者さんの心得

  1. 歯周病は細菌が原因の感染症である
  2. 組織学、細菌学的には歯周ポケットから歯石や、プラークを完全に除去することは不可能である
  3. 慢性疾患であり、完全な治癒は難しいが、コントロールは出来る
  4. 治療後は、メインテナンスをしなければ感染力が抵抗力を上回り、再び付着の喪失が起こる。

歯周治療の基本はプラークコントロールです。

歯肉縁上(歯肉より上、歯の部分)のプラークコントロール

患者さんの分担(パーソナル・プラークコントロール)

慢性疾患である歯周病をコントロールするには、今まで慣れ親しんできたライフスタイルを、今後長期にわたって変える必要があります。「自分の健康が自分で守る」という意識が必要です。

  • ブラッシング
  • フロッシング(歯間の間のお掃除です)
  • 歯間ブラシ
  • 液状歯磨き(リステリン等)
  • 薬用歯磨き
  • うがい
  • 食べ物の注意
  • 生活上の注意(禁煙、ストレス軽減、規則正しい生活を送る)

歯科医院の分担

  • PMTC(後で詳しくご説明いたします)
  • スケーリング・ポリッシング(後で詳しくご説明いたします)
  • 食事指導
  • 歯科治療による口腔環境の改善(虫歯の治療、歯肉の審美性、抜歯処置)

*PMTCとはP(プロフェッショナル 専門家により)、M(メカニカル 専門の器具を使用して)、T(トゥース 歯を)、C(クリニーニング 清掃)という専門的な歯のクリーニング方法です。後で出てくるバイオフィルム除去に威力を発揮します。

*スケーリングとは歯肉縁上(歯の部分)、縁下(歯肉の中)の歯面付着物(歯石)を取り除く事です。歯石は付着性プラークが石灰化したもので、それ自体に病原性はありません。けれども、そのデコボコした面には病原菌が付きやすいので、取り除かねば、病原性の強い非付着性プラークの増殖しやすい環境を作ってしまいます。

明日の歯周治療後半は、歯肉縁下とバイオフィルムに付いて説明します。

参考文献 やさしい説明、上手な治療(2)歯周治療 末永書店

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/161388/5582527

このページへのトラックバック一覧: 歯石を取ってみよう3

患者の分担、8項目守ります。

by ティース | 2006/05/23 10:21:19

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。