歯磨き3
歯磨きを規則正しく磨いているのに虫歯になりやすいのは
- 歯磨きの時期が悪い
- 歯磨きの仕方が悪い
と言うことをあげました。
つまり、毎日、ルーティンワークにの様に規則的に歯を磨いても、あまり効果がないと言うことです。もちろん最近は歯磨材の中にもとても良い物があって、磨くことにより口腔内の健康増進に関与している物もありますが、虫歯の出来にくい時期に磨いても、歯磨材本来の力を発揮したとはとても言い難いと思います。
歯をあまり磨かなくても虫歯の少ない人、しっかり習慣的に磨いていても虫歯の多い人。これには磨く時期が関係していると思います。
虫歯と食事の関係を表した物に「ステファンカーブ」という物があります。
このステファンカーブとは、砂糖水でうがいをした時の口腔内のpHの移り変わりを表したグラフです。これは砂糖水を食事と見立てて、口の中で食事(砂糖水でうがい)をした後、pHがどのように変わっていくか、つまり、酸性に近づけば、虫歯になりやすい状況だといえます。その結果を時間軸で追っています。
このステファンカーブの使い方としては、口の中が酸性になっている時に歯磨きをすれば、虫歯になりずらいのでは・・・。という事です。
では実際に、このグラフからどの時期に歯磨きをすれば良いかなのですが、食事の後2分でに急激にpHは下がり酸性に傾き始めます。その後20分かけてゆっくりと中性へと戻っていきます。これは、食事で少なくなった唾液が、徐々に口の中に戻って来る時間です。唾液の量が多いほど、虫歯にはなりにくいということもいえます。
このグラフからは、次のようなことも読みとれます。食事の回数が増せば(間食)、継続的なpHの低下が持続しますので、虫歯になりやすくなります。
これらをまとめると次のようになるかと思います。
- 歯磨きの適正な時間は、食事の後20分以内。
- 唾液の量が少ないと虫歯になりやすい。
- 唾液の少なくなる就寝中も虫歯になりやすい。
- 歯磨きの回数は食事の回数+寝る前。
次は歯の磨き方についてお答えできればと思います。
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