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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2010年11月 8日 (月)

POC三志会

昨日は、歯科大学時代に所属していた講座のOB会(通称:三志会)へ参加してきました。Lettuce

この会は、年に一度執り行われます。

しかし、何年か前から会の雰囲気も変わってきているようです。

私は、いままで、ちょうどこの総会の日に大事な研修会にぶつかってしまって、出席することが出来なかったのですが、3年ぶりに出席することが出来ました。実は、この日も研修会が予定されていたのですが、今年は、この総会で先輩にの佐藤先生が発表するということなので、参加してみたくなったのです。

雰囲気が変わってきたという最大の原因は、所属する講座自体が消失してしまったからです。

講座自体が消失してしまったので、新しい講座員が今後増えることはありえないのです。非常に悲しいことです。

私の祖父、父、私とすべて同じ講座に所属してきたので、自分の息子が行く先を失ったというのはとても悲しいことです。

しかし、総会自体は、この事態を打開すべくいろいろと解決策が練られ、先に進もうというエネルギーに充ち満ちていました。この点は、非常に頼もしく、私も積極的に参加して行かなければいけないと反省もしました。

総会の後は、学術講演会に移っていきました。

講演を発表するのは、先輩の佐藤雄大先生と後輩の堺健太郎先生の二名。

佐藤先生は、『大学を卒業してからの自分-卒後15年の今を振り返ってみて-』という演目公演をなさいました。

佐藤先生の講演は、自分の大学時代から卒後の大学院時代の自分の歴史と社会で起きた大きな出来事をオーバーラップさせて発表していました。とても懐かしく、笑いが絶えない前半でした。

この前半で、私の心を掴んだのは、この講座に入った理由でした。私が入ったり理由は二つありました。私は、あこがれの先生が在籍していること(私が入局したら直ぐにおやめになりました)、父が在籍していたことです。

しかし、佐藤先生は、『この講座は入れ歯(私たちの講座は部分入れ歯の講座なのです)以外にも、歯内療法(根の治療)や歯周病も一緒に勉強でき、入れ歯と天然歯が入り乱れた口腔内環境のなか勉強出来る講座だから』といっていたのです。

私、卒後14年目にして、初めて『そうか、考えて見ればそうだな』と改めて自分の恵まれていた環境に気がつきました。

佐藤先生の講演の後半は、佐藤先生のライフスタイルともなっている訪問歯科診療についてでした。私は訪問歯科診療をしていないので、訪問歯科診療の実態がまるで分かりません。でしたので、とても興味がありました。

訪問歯科診療は、歯科医院を離れて医療行為を提供することですから、理想的な治療は難しいのです。その点に注目して話を聞いていました。

佐藤先生曰く、『訪問歯科診療は、入れ歯や治療を提供することが目的ではなく、いかに口腔内を綺麗に保つことが出来るか。口腔内環境を綺麗に保つことが出来れば、健康も一緒に保つことが出来る』とのこと。

これって、よくよく考えて見れば歯科の基本中の基本です。目先の新しい技術ではなく、基本的な事を丁寧に推奨していく事が改めて大事なことだと佐藤先生は教えてくれました。

それと、訪問歯科診療に限らす、歯科治療(たぶん、どの仕事でも?)全般にかんしては、ネットワークの重要性を強調されていました。残念ながら私にはこれが欠けています。今後の課題です。

それから、私にも出来そうなヒントがいくつかありました。入れ歯の取り外しや、お手入れの仕方をペーパーにして、患者さんのベッドサイドに貼っておくというアイディアはいいですね。

とても良い講演でした。暗くて見えなかったので良かったのですが、ちょっと感動して泣きました(笑)。

次の講演の堺先生。実は私は知らない先生なのです。堺先生ごめんなさい。

堺先生の講演は、ブラキシズムの症例とインプラントと義歯を使った症例をご報告されていました。

この発表には、びっくりしました。緻密な記録に深い深い深い洞察。はっきり言って、まねできません。隣に座っていた井上先生曰く、彼は以前はこんなにキチッとしていなく、もっとゆるいキャラクターだったのこと。大学院卒業後に就職した歯科医院の某有名先生の指導のたまものだというのです。人間は厳しい環境が人間育成には必要なのだなと実感。

私も堺先生のようにきちっと記録を取らなければ。記録は自分の自己満足のために使うのではなく、患者さん自身のために使うものだということを再確認させてもらいました。

実は、この講演の後に、同僚の井上先生に弱音を吐いたのです。こっそりと。

その時、井上先生は、『僕は、毎日が楽しいよ』と笑顔で返答。正直自分が情けなくなりました。

会には嶋村先生、山倉先生、辻先生、加藤先生、塚田先生、高岡先生、白水先生、森下先生、山田先生、神庭先生、武藤先生ご夫妻、安達先生、山崎先生などなど多くの顔見知りの先生がおいでになっていました。

特に加藤先生、塚田先生、白水先生、運営も一緒にこなし、お疲れ様でした。

山倉先生が、私を指さし『あ~、あ~、え~となんだっけな~』と言っていましたが怖くて深追いが出来ませんでした(笑)

皆、私のブログを読んでくれているという事が発覚。今日はそのために少々ロングバージョンでお届けいたしました(笑)

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猪狩先生
昨日はお疲れ様でした。
また、メッセージまでいただき光栄です。
これからも先生のブログを毎日読ませていただきます。
先生のブログから私の1日が始まると言っても過言ではありません。
こんなに距離が離れていても、先生のような素晴らしい同級生を身近に感じられるブログ、これからも頑張って続けてくださいね。
今日もお仕事お疲れ様でした。


Dr.Ksさま

昨日はお疲れ様でした。
先生にいただいた昨日のアドバイスを早速調べています。
インプラント手術に関するアドバイスは本当に為になります。
今度は是非ゆっくりお話したいです。
スタッフの方々によろしくお伝えください。
良い刺激をいつもありがとうございます。


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