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2010年1月22日 (金)

正しい噛み合わせが血流の代謝を良くする

本日は、国武和春先生の著書『診療歯科医のプレッシャーに打ち勝つ歯の噛み合わせ治療法』よりお届けいたします。

◇顎の開閉が、血液を心臓に送り返すポンプの役割をする

歯を噛み合わせるという行為は、血液の代謝に重要な役割を果たしています。新鮮な血液を臓器に送り込み、古い血液と交換する血液代謝は、健康な体を維持するうえで必要不可欠な機能です。

血液は、新しい酸素や栄養分を身体の各細胞に届け、代わりにいらなくなった老廃物や二酸化炭素を受け取るという、物質代謝の役割を果たしているからです。

私の患者さんに、漢方医の早崎知幸先生がいらっしゃいます。先生によれば、東洋医学では、「気」の流れとともに「血(血流)」の流れを非常に重要なものとしてとらえているそうです。血液がスムーズに流れなくなる状態を「瘀血(おけつ)」といい、さまざまな疾病の原因になることが多いです。血液の役割を考えれば、それも当然といえるでしょう。

心臓がポンプの役割を果たして血液は全身を循環しています。新鮮な血液を取り入れるには、古い血液を押し出す強い力が必要です。しかし、心臓の力だけでは頭のてっぺんから足のつま先まで、血を巡らせることは出来ません。そのため、身体各部に血の巡りを助ける組織があります。

例えば、首から下でポンプの役割をしているのは横隔膜です。呼吸をするたびに横隔膜は上下し、そのことで心臓に血液を送りポンプの役割をしています。足も、第二の心臓といわれるように、動かすことによって末端部から心臓に血液を戻しています。

首から上について言えば、脳が身体の中でも最も多くの酸素や栄養分を必要とする部位です。その脳に新鮮な酸素を送り込むためにも、老廃物などを含んだ血液はどんどん心臓に送り返さなくてはなりません。そのための強力なポンプの役割を補助しているのが、実は顎の開閉なのです。

物を食べたり、話したり、笑ったり、あくびをしたりする度に、顎は大きく開いたり閉じたりしmす。その開閉運動によって、こめかみや顎関節部にある海綿静脈洞や翼突筋静脈叢のたまり場を通じて、脳や顔面の血液を心臓に送り戻しているのです。

参考文献 診療歯科医のプレッシャーに打ち勝つ歯の噛み合わせ治療法 国武和春著 本の泉社  

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