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2009年6月 3日 (水)

細菌環境とは

本日は、島谷浩幸先生の著書『歯磨き健康法』よりお届けいたします。

◇細菌環境

口腔内には、大きさがおよそ0.5~数ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の常在菌が400~500種類(もちろん、個人差はありますが)も生息していることがしられています。

では、その「常在菌」とは、そのような細菌でしょうか?

常在菌とは、文字通り「常に存在する菌」であり、外からの感染細菌、例えば結核菌や破傷風菌、赤痢菌などと異なり、私たちの身体に住み着いています。(胃で言うとピロリ菌など)。一般的に、外来菌に比べて病原性の低いものが多く、感染していても免疫反応があまり強く働かない状態(免疫寛容と言います)となるために、慢性的に推移し、普段は無症状のことが多いです。しかし、宿主である私たちが、風邪気味であったり、疲れがたまっていたりして身体の抵抗力・免疫力が低下すると、細菌が増殖し、化膿して腫れや痛みといった急性症状が出ることがあります。

口腔内で言えば、むし歯、歯周病はいずれも常在菌の感染症であり、抵抗力が落ちた時に歯肉が腫れたり、痛くなったりするのはそのためです。

ところで、「腸内細菌」という言葉は、ヨーグルトの発酵乳製品の普及に伴い、皆さんもよくご存じだと思います。人の腸内には450種類以上の細菌が生息することが知られており、その代表的なものとして、大腸菌やビフィズス菌などがあります。

人には、腸に限らず、眼、鼻腔、耳孔、胃、生殖器、その他皮膚の毛穴などいたる所に細菌の巣(常在菌叢)が存在しており、もちろん口腔にも種々の細菌が住み着いています。意外としられていませんが、先ほど述べたように、口腔内には「腸内」にも匹敵する約400~500種類の細菌が生息しており、そのうちいくつかの種類の細菌が、むし歯あるいは歯周病の発症・進行に深く関与していることが明らかにされています。

参考文献 歯磨き健康法 島谷浩幸著 アスキー新書

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