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2009年4月13日 (月)

ホワイトニングホーリック

本日は、坂上俊保先生の著書『ホワイトニング 最新知識と治療の受け方』よりお届けいたします。

◇ホワイトニングホーリック

以前、衛星放送で確かアメリカのCNNニュースを見ていたときの事です。「ホワイトニングホーリック」という言葉が耳に飛び込んできました。

よく、アルコール中毒の人を「アルコホーリック」、仕事中毒の人を「ワークホリック」と言いますが、多分この「ホワイトニングホーリック」は「ホワイトニングを趣味としている人かなぁ」などと思って見ていました。

事態はもっと深刻なものでした。

アメリカでは、ホワイトニング剤には大きくわけて二種類あります。一つは、歯科医師の管理の下で適切に使用するためのもので、これは歯科医師の処方箋がないと買えません。

もう一つは「オーバー・ザ・カウンター」といって、誰でも自由に買える安価で低濃度のホワイトニング剤です。ちょうど、皆さんが薬局で風邪薬を買うのと同じ感覚で買えるホワイトニング剤です。しかし、これは多くの「まがい物」が混ざっているのが実態です。

白い歯に憧れるあまり、「オーバー・ザ・カウンター」でホワイトニング剤を購入して、毎日自宅でホワイトニングを行うのですが、歯科医師が管理をしていないために、どのホワイトニング剤を使用して、どのくらいの時間をホワイトニングすればいいのか、いつホワイトニング剤を止めればいいのかわからず、また、もっともっと白くしたいと願うあまり、処方不明のホワイトニング剤を購入し続け、数年にわたってホワイトニングを毎日毎日続けた結果、歯にひどいダメージを負っています。それでもホワイトニングを止められない人たちのことを「ホワイトニングホーリック」と呼び、大きな社会問題になっているとの内容でした。

「ホワイトニングホーリック」の人の歯を見ると、この世のものとは思えないくらいに歯が白濁し、おまけに歯の周囲が奇妙に青白く輝いているのです。

「ホワイトニングホーリック」は高度のホワイトニング中毒のことで、その結末は酷いものですが、それでもまだホワイトニングを止めようとしないのだそうです。自由の国アメリカでは、これを止める有効な手だてがないのも皮肉な話しです。

日本では、歯科医師の管理の下でないと患者さんはホワイトニング剤を手に入れることができませんので、こんなことはおこらないはずです。

参考文献  ホワイトニング 最新知識と治療の受け方 坂上俊保著 桐書房 

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