キシロトールの口腔内環境改善効果
本日は、デンタルトリビューンからのトピックです。
砂糖に代わる甘味料として利用されるキシリトールに、口腔内環境を改善させる可能性があることが、最新の研究により示唆されました。
これまでにも、キシリトールは比較的少量で口腔内の細菌叢を変化させることが明らかにされています。
スウェーデンの歯科医師でウメア大学小児歯科分野の大学院生であるPernilla Lif Holgerson氏は、このほど行った研究で、キシリトールの摂取量を相対的に多くすると、口腔内の酸生産量が減少する可能性があることを示しました。
同氏が小児および青少年を対象に行った一連の研究では、キシロトールの1日あたりの摂取量を3.4gにすると口腔内の有害な数は減少するものの、歯垢中の乳酸産生量に変化は認められなかったのです。
また、別の研究では、キシロトールの摂取量を増加すると、歯垢の酸性度が低下することが明らかにされています。
今回の研究では、7~12歳までの128人の小児に1日3回チューインガムを食べてもらいました。
これによるキシリトールの摂取量は、1日当たり6gに相当します。4週間後、齲蝕起因性の細菌はおよそ3分の1に減少したが6ヶ月後には有害細菌は元の水準にもどりました。
研究期間中、キシリトールによる消化器系の問題は認められず、その他の副作用も観察されませんでした。
☆しろくまより一言
この研究は、大変有意義なものと感じますが、キシロトールを投与した期間が明記されていません。これにより、すこし混乱が生じるおそれがあります。この問題について、また詳細が分かりましたら、またこのブログでお伝えできればと思います。
この件でしろくま先生のラジオ放送があるそうですが、
日時を 教えて下さい。
ラジオの件は少しお手伝いしただけです。
私がラジオに出演するわけではありません。時間帯を聞いたのですが、忘れてしまいました。すいません。